広告に“表現の自由”は適用されない

一時期コピーライターをやっていたので、昨今の広告について思うことがある。

(主にエロい絵の描かれた)広告がたまに炎上する件。
“表現の自由”を持ち出してこういった広告を擁護する論調があるけれど、こと広告において、“表現の自由”は適用されてはいけない。と、私は考えている。
消費者が金を払って視聴する“創作物(あるいは娯楽体験)”に対しては、言うまでもなく表現の自由があるべきだ。エロ本はガンガンにエロくて良いし、スプラッター映画はぐっちゃぐちゃに臓物を飛び散らかして良い。
しかし、払った金とは無関係に、かつ強制的に見せられる“広告”では守られるべきコンプライアンスがまったく異なる。消費者には、見たくないものを見ない権利がある。

何がOKで何がNGか、明確な線引きは難しいと思うけど、広告はもっとぜんぜん規制されたほうが良い。
私が幼少の頃は電車の中吊り広告でフツーにヌード写真が出てたりしたけど、今はグラビアアイドルの胸の谷間もNGらしい。いや、もうホントそれでいい。ヌード見たきゃエロ動画ダウンロードするから、わざわざ広告で見せんなという話。

追記1
テレビや紙媒体は広告代理店が入るので、まだギリギリのところでモラルは保たれている。(……保たれない時に炎上するんだけど)
問題はネットだ。ニュース記事を読んでいてもガンガンにエロゲーム広告が出るし、子供用のアプリでもガンガンにエロゲーム広告が出る。あと自称サバサバ系女子がどうたらとかいう漫画の広告も不快だし、あの異常に小さい閉じるボタンもムカつく。
マジ法整備どうなってんの?
しかもネット広告は追っている数字が……リーチした……回数が……
これはこれで長くなるからこれはいずれ別に書こう。

追記2
不快な広告にクレームを入れまくった先にあるのは、テレビの有料化、アプリの高価格化だと思うんだけど、それはそれで健全なことなのかもしれない。ただ、これについての考察はまだ浅いので、これもまたいずれ別の機会に。

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