事業者気質と従業員気質の根本的な違い
事業を行う人(事業者)と雇用される人(従業員)との気質には、根本的な差がある。
何かというと、
「0ベースから何かを始める事ができるかどうか」
という点
パート、アルバイトは勿論、正社員でも99%以上の従業員は全く新しいことをはじめる事ができない。
口では「新しいことをしよう」、「うちの会社はチャレンジ精神がない」、「うちの会社はリスクを取らない」
と言っても、
いざ、新規事業を立ち上げる、新規製品を考える、今までやった事のないサービスを考えるといった途端、かならず出てくる言葉がある
「他社や過去の事例はないか?」
これは企業の経営層でも同じ状況が見られることがある。
新しいと言っても、誰かがやった事がある事をベースに形を変えようとしているだけなのだ。
これが全くダメな訳ではない。基があった方がやりやすい場合もある。
ただし、新規事業、新製品、新サービスを立ち上げたいと考えるのであれば、過去のものはあくまで参考情報だ。
「まず社内や顧客に伝わる最小限の形にしてみよう」
「まずお客さんになってくれそうな人に合ってニーズを聞いてみよう」
といった初めの1歩が動けない人がほとんどた
「それやったらどうなるの?」
「どうせ上手くいかないよ」
従業員としての経歴が長くなればなるほど、先を見てしまうのでこうなる
新しい事業やサービスを立ち上げたいという経営者の話は多分に聞く
実際に従業員気質に長く浸かった社員に本当の意味で「新しいこと」をさせるのは難しい
新しい事は「分からないこと」「決まってないこと」「失敗すること」「恥をかく事」「回りから何をしているの?と言われる事」
がついて回る。
その前提でチャレンジを続けられるかが重要だから
実行させる側の経営層も実行をまかされる従業員側も、スタートでこの点について共通意識が必要だ