台湾のTSMC、受注量の増加で疑惑が浮上し、ファーウェイとのつながりが疑われる2社の顧客との取引を断つ。
Taiwan Newsのマイケル・ナキエンチャン(Michael Nakhiengchanh)は2024年10月30日に、ファウンドリー(半導体の受託製造)世界最大手のTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Limited/台灣積體電路製造公司/台湾積体電路製造)は、中国の電子機器メーカー、Huawei(ファーウェイ)とのつながりが疑われる少なくとも2社のチップ開発会社への出荷を停止したと、事情に詳しい関係者が語ったと報告した。
日経アジアは2024年10月29日(火)に、両社がTSMCの7nm(ナノメートル)プロセスで製造されたチップを発注していたと報じた。CNAによると、発注量の増加がTSMCの疑念を強めたという。
一連の報道で、最初はthe Registerで、2024年10月28日(月)に報告している。
「当社は、コンプライアンスを監視し、確保するための強固で包括的な輸出システムを維持している。」「潜在的な問題があると信じる理由があれば、調査の実施や関係者との積極的なコミュニケーションなど、コンプライアンス確保のために迅速な措置を講じる。」とTSMCは述べた。
一方、ロイターによると、TSMCは、同社が製造したチップがファーウェイのAscend 910Bチップレットに搭載されていたことが判明したため、オープンRISC-V命令セットアーキテクチャに基づくチップを設計する中国企業ソフゴ(Sophgo)への出荷を停止したと関係者が語った。しかし、ソフゴはファーウェイとビジネス関係を持ったことはないと述べた。
ソフゴ社と関係のある中国の暗号機器会社ビットメイン(Bitmain)社も、この調査への関与を否定し、申し立ては「虚偽で根拠がない」としている。
しかし、この種のことに関するビットメイン社の実績が決して完璧ではないことは注目に値する。ロイターの報道によると、2021年に検察当局はビットメインの台湾事務所を捜索し、同社の関連会社2社が台湾のエンジニアを違法に採用しようとしたと告発した。
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