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「NATOか核兵器か」:ウクライナの核復興が消えない理由
ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領(Ukrainian President Volodymyr Zelenskyy)は、ロシアとの戦争で、初期に核兵器を要求した。
勝てそうになくなると浮上するウクライナの核兵器使用が、今再浮上している。
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地球最後の日までの残り時間を概念的に示す「世界終末時計」を発表している米国科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ(Bulletin of the Atomic Scientists)」は2024年11月01日に、最近、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ウクライナの核再軍備の可能性をほのめかし、国際社会に警鐘を鳴らした。
2024年10月17日、ブリュッセルで開かれた欧州理事会で演説したゼレンスキー大統領は、1994年のブダペスト覚書に記された、核保有国(米国、イギリス、ロシア)からの安全保障の約束と引き換えに、ソ連から受け継いだ核兵器を放棄するというウクライナの決定に言及した。(中国とフランスは、別の書簡で同様の安全保障の保証を約束した。)ブダペスト覚書の約束は、ロシアのウクライナ侵略を阻止するのに見事に失敗しました。では、ウクライナはどのようにして安全保障を確保するのでしょうか。ゼレンスキー大統領は2つの選択肢を概説した。「ウクライナが核兵器を持ち、それが我々の防衛となるか、ウクライナがNATOに加盟するかのどちらかです。NATO諸国は現在、戦争状態ではありません。NATO諸国ではすべての人々が生きています。だからこそ、我々は核兵器よりもNATOを選ぶのです。」
同日、ゼレンスキーは、2024年09月下旬に米国を訪問し、大統領候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)にも同様のメッセージを伝えたことを明らかにし、トランプは自分の考えは理にかなっていると答えたと付け加えた。
しかし、同日遅くにNATO事務総長マーク・ルッテ(NATO Secretary General Mark Rutte)との記者会見で、ゼレンスキーは発言を撤回し、ウクライナは核兵器開発の意図はないと強調した。ウクライナ外務省は、別の声明で、非核兵器国としてNPT(Nuclear Non-Proliferation Treaty/核拡散防止条約)への参加を急いで確認した。
ロシアは、武器製造工場と何100万人もの北朝鮮兵士を手にいれた。
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ゼレンスキーの発言は、信頼できる脅しとも、ゼレンスキーが最近発表した「勝利計画」の第一項目であるNATOへの参加を西側諸国にウクライナに促すための必死のブラフとも解釈できる。しかし、おそらくそのどちらでもない。ゼレンスキーの最近の発言は、1990年代初頭にウクライナが誠意を持って核不拡散に貢献したこと、現在のウクライナの悲惨な安全保障上の苦境、そしてウクライナの長期的な安全保障の解決策を見つけ、ヨーロッパで持続可能な平和を維持する必要性を思い起こさせるものかもしれない。
「NATOか核兵器か」—またか。ゼレンスキーの提案はウクライナにとって目新しいものではない。2014年にロシアがクリミアを占領・併合し、ドンバスでの戦争を煽った直後、ウクライナの政治家の中にはNPTからの脱退とウクライナの核計画の再開を求めた者もいた。 2021年春、ロシア軍がウクライナ国境に集結するなか、当時のウクライナ駐ドイツ大使アンドリー・メルニク(Andriy Melnyk)は、NATO加盟がウクライナに拡大されなければ、同国は「武装し、核保有国としての立場を再度考える」以外に選択肢はほとんどないと述べ、「他にどうやって防衛を保証できるのか」と付け加えて悪評を買った。
2022年02月19日、ロシアがウクライナへの全面侵攻を開始するわずか5日前、ゼレンスキー大統領はミュンヘン安全保障会議での演説で同様の発言をした。「ウクライナが真の安全保障保証を獲得しなければ、ブダペスト覚書は機能しておらず、1994年の包括的決定はすべて疑わしいと考えるのも当然だ」と、ウクライナの核軍縮とNPT加盟に言及した。
ゼレンスキー大統領は、非常に危険な駆け引きをしている。
一つ間違えば、EU(European Union/欧州連合)とNATO(North Atlantic Treaty Organization/北大西洋条約機構)を核戦争に巻き込みかねない。
EC(European Commission/欧州委員会)のウルスラ・フォン・デア・ライエン(Ursula von der Leyen)委員長も、その危険性がある。
ゼレンスキー大統領の非常に危険な駆け引きをやめさせることをし優先にすべきである。
ロシアが核攻撃をしてくるというが、それは逆である。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(Russian President Vladimir Putin)は、それほど馬鹿ではない。
ウクライナが核攻撃をしてきたら、核攻撃で粉砕すると言っているのであって、ロシアが先制で核攻撃はしない。
ただし、プーチン大統領はギリギリまで計算して、核攻撃を可能にする準備はしてあるということである。
このことについて、すでに多くは気がついている。
一番危険なのは、ゼレンスキー大統領の非常に危険な駆け引きである。