ACC、独仏伊でEV電池工場建設のため、借金€44億。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年02月13日に、EV(Electric Vehicle/電気自動車)用バッテリーを手がけるフランスのACC(Automotive Cells Company/オートモーティブ・セルズ・カンパニー)は2024年02月12日に、金融機関から€44億を借り入れると発表した。
足元のフランスのほか、ドイツとイタリアでのギガファクトリー建設資金に充てる。
ACCは、欧州自動車業界としては最大規模の借り入れ額だとしている。
ACCは、2030年までにフランス北部ドゥブラン(Douvrin)と、ドイツ南西部カイザースラウテルン(Kaiserslautern)、イタリア中部テルモリ(Termoli)に年産能力がそれぞれ40ギガワット時のギガファクトリーを建設する計画を進めている。
投資総額は€70億を見込む。ACCは2023年05月、フランス北部オードフランス地域圏のビリーベルクロー(Billi-Berclau)に、最初のリチウムイオン電池(LIB)生産拠点を開設している。
今回の融資は、同社のフィナンシャルアドバイザーを務めるフランスの金融大手BNPパリバ(BNP Paribas)のほか、ドイツ銀行やオランダのINGグループ、イタリアのインテーザ・サンパオロ(Intesa Sanpaolo)、BPIフランス(BPI France/フランス政府公的投資銀行/French Government Public Investment Bank)、ドイツ保険最大手アリアンツ傘下の信用保険大手ユーラーヘルメス(Euler Hermes)、輸出信用機関のSACE(l'Istituto per i Servizi Assicurativi del Commercio Estero/イタリア外国貿易保険)が行った。
ACCに出資する欧米自動車大手ステランティス(Stellantis)と、フランスの石油大手トタルエナジーズ(TotalEnergies/旧トタル)の産業用電池子会社サフト(Saft)、ドイツの自動車大手メルセデス・ベンツ・グループ(Mercedes-Benz Group AG/旧ダイムラー)も増資を約束。金額は明らかにされていないが、3月末までに、3社の出資比率はステランティスが45%、メルセデス・ベンツが30%、サフトが25%になる見通しだという。
しかし、EVの見通しも明るない。
https://europe.nna.jp/news/show/2624006
https://www.reuters.com/business/autos-transportation/battery-maker-acc-secures-financing-three-european-factories-2024-02-12/
https://en.ryt9.com/s/iq29/3492619
https://www.electrive.com/2024/02/12/over-e4-billion-secured-for-european-battery-production/
https://www.db.com/news/detail/20240212-billions-for-batteries?language_id=1
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-02-08/mercedes-stellantis-battery-venture-raises-4-4-billion-in-debt-from-banks
https://in.marketscreener.com/quote/stock/TOTALENERGIES-SE-4717/news/Battery-maker-ACC-secures-financing-for-three-European-factories-45929315/
https://bnnbreaking.com/finance-nav/business/acc-secures-44-billion-loan-to-boost-europes-ev-battery-supply-chain
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