セラノス裁判で注目の「証人リスト」に、ゲイツ財団元CEOの名も。

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Forbes JAPANは2021年09月06日に、「史上最大規模の詐欺会社」と呼ばれた米国医療ベンチャー、セラノス(Theranos)の創業者エリザベス・ホームズ(Elizabeth Holmes)の弁護団は、021年09月08日から始まる裁判で、証言を求められる可能性のある数十人の証人のリストを提出したと報告した。

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そこには50人以上の名前が挙げられており、陪審員に自身の無実を訴える選択肢を維持しているホームズ自身も含まれている。

また、セラノスにUS$600万以上を出資した建設業界の大富豪ライリー・ベクテル(Riley Peart Bechtel)や、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の元CEOのスー・デスモンド・ヘルマン(Sue Desmond-Hellman, former CEO of the Bill & Melinda Gates Foundation)もリストに入っている。

https://time-az.com/main/detail/75162

弁護団は、セラノスの技術を審査したメンバーにも接触しており、元FDA(Food and Drug Administration/米国食品医薬品局)のディレクターのアルベルト・グティエレス(Alberto Gutierrez(が証言を行う可能性もある。さらに共和党の元上院多数党院内総務のウィリアム・フリスト(William Frist)や、ウェルズ・ファーゴの元CEOのリチャード・コヴァチェヴィッチ(Richard Kovacevich, former CEO of Wells Fargo)の名もリストに含まれている。

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米国のWSJ(Wall Street Journal/ウォールストリート・ジャーナルの元記者で、ホームズの疑惑を暴いた著書「Bad Blood」で知られるジョン・カレイロゥ(John Carreyrou)は、「弁護団の戦略は明確だ。彼らは陪審員に、『これは魔女狩りだ』と主張するつもりだ」と述べた。

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今回の裁判で検察側が用意した証人候補のリストは200人以上に及び、その中にはセラノスの取締役を務めたヘンリー・キッシンジャー(Henry Kissinger)元国務長官や、メディア王のルパート・マードック(Rupert Murdoch)なども含まれていた。

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ホームズの裁判は、2021年09月08日に冒頭弁論が開始され、合計で3~4ヵ月間続くと予想されている。

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現在37歳のホームズは、2010年から2016年にかけて、当時恋愛関係にあったセラノスの元COOのラメッシュ・バルワニ(Ramesh Balwani)と共に、投資家や医師、患者を騙す計画に関与した疑いで、合計12件の罪に問われている。有罪が確定した場合、彼女は最高20年の懲役とUS$25万の罰金に直面することになる。

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ホームズは、2003年にスタンフォード大学を中退し、「少量の血液で200種類以上の血液検査を迅速かつ安価に出来る」というふれ込みで、医療ベンチャー企業セラノスを創業した。同社は一時、シリコンバレーで最も注目を集めるスタートアップとなり、評価額はUS$90億(当時のレートで約1兆円)まで跳ね上がった。

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しかし、2015年になってセラノスの血液検査装置に、同社が主張する機能が無いことが発覚し、2018年9月に事業を閉鎖していた。
ただし、今回のコロナワクチン開発でも、開発に失敗するリスクはいつもある。
同社が主張する機能が無いことが発覚しても無罪の可能性は十分にある。

私は、ヨーロぱで多くの魔女裁判の資料や歴史的遺跡、博物館などを見てきたが、そのものは、魔女として有罪にするためのもので、無罪にするためのものではなかった。

2021-08-31---史上最大の詐欺会社「セラノス」の創業者の裁判が始まった。

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