ジョージア、ロシアとEUのどちらかを選ぶ緊迫した選挙に臨む
France24はAFPからとして2024年10月25日に、土曜日にジョージアで行われる選挙では、新たな火種として、親欧米派の野党勢力と、ロシアの影響を強めている与党が対決することになる。
世論調査では野党が連立政権を組んで勝利する可能性が示されているが、専門家は与党が権力の座にしがみつこうとするのではないかと懸念している。
ジョージア国民は土曜日に重要な選挙に投票し、親欧米派の野党勢力の連合が、民主主義の後退とロシア寄りの姿勢を非難されている与党と対決する。
ブリュッセルは、2024年10月26日の投票がジョージアの新興民主主義の運命と長年抱いてきたEU(European Union/欧州連合)加盟の願望にとって極めて重要になると警告した。
世論調査によると、野党は、大富豪のビジナ・イヴァニシビリ(Bidzina Ivanishvili)が率いる与党ジョージア・ドリーム党(ジョージアの夢党/Georgian Dream party,)に取って代わる連立政権を樹立するのに十分な票を獲得する可能性がある。
現政権は、親欧米派野党に対する憲法上の禁止を可決するために議会で超多数を獲得したいとしている。
ジョージア戦略分析センターのアナリスト、ゲラ・バサゼ(analyst Gela Vasadze at Georgia's Strategic Analysis Centre)は、「ジョージアの伝統的に分裂していた野党勢力は、ジョージア・ドリームに対して前例のない統一戦線を築くことに成功した」と述べた。
「しかし、選挙結果にかかわらず与党が権力を維持しようとすると、選挙後の混乱のリスクがある」
つまり、「新たな火種」
2012年から政権を握っているジョージアの夢は、当初はリベラルな親欧米政策の議題を追求していた。しかし、この2年間で同党は方針を転換した。
同党の選挙運動は、欧米の機関を支配し、ジョージアをロシア・ウクライナ戦争に引きずり込もうとしている「世界戦争党(global war party)」に関する陰謀論を中心に展開してきた。
2008年のロシア侵攻の傷跡が癒えていない国で、同党は有権者に、差し迫った戦争の脅威に関するお化け話を流してきたが、それを防ぐことができるのは「ジョージアの夢」だけである。
最近のテレビインタビューで、イヴァニシビリは「乱交パーティーが街中で行われている」西側諸国のグロテスクなイメージを描いた。