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ダライ・ラマが中国に対するインドの姿勢転換を示唆したことを受けて、米国議員らがモディ首相と会談。

香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」ののデジタル・エディターであるシア・ドリスコル(Shea Driscoll)は、クシュブー・ラズダン(Khushboo Razdanha)が2024年06月21日に、ある専門家によると、インドは「チベットや台湾などの問題に対する圧力を徐々に強める用意があることを示している。」と報告した。

インドのナレンドラ・モディ首相(Indian Prime Minister Narendra)は2024年06月20日木曜日、元下院議長ナンシー・ペロシ(former House speaker Nancy Pelos)を含む米国議員らを​​ニューデリーに迎えた。その直後、彼らは北京からの厳しい警告を無視してダライ・ラマ(Dalai Lama)と会見した。
「代表団の一員として米国議会の友人らと非常に良い意見交換をした」とモディ首相はX(旧ツイッター)に投稿し、「インドと米国の包括的グローバル戦略パートナーシップの推進に対する強力な超党派の支援」を「深く」評価していると付け加えた。

代表団の訪問は、ジェイク・サリバン米国国家安全保障問題担当大統領補佐官(US National Security Adviser Jake Sullivan)とカート・キャンベル国務副長官のニューデリー訪問(Deputy Secretary of State Kurt Campbell to New Delhi)と同時期に行われ、両国はハイテク分野での協力を強化することで合意し、軍事関係をさらに強化することを誓った。

モディ首相と米国代表団の写真がソーシャルメディアで共有されるなか、専門家らは領土をめぐる緊張が高まる中、インド政府は対中政策を見直し、米国との関係を強化していると主張したが、その結果、中印国境紛争が激化する「現実的なリスク」があると警告する者もいた。

「インドは再び、チベットや台湾などの問題に対する圧力を徐々に強める用意があることを示した」と、キングス・カレッジ・ロンドンの国際関係学教授ハーシュ・パント(Harsh Pant, an international relations professor at King’s College London)は述べた。

同教授によると、インドの対中外交政策は、ラダック地方で国境衝突により少なくとも20人のインド兵と4人の中国兵が死亡した2020年以降、「徐々に調整された変化」を遂げている。

それ以来、外交および軍事レベルの協議が複数回行われたが、関係正常化には至っていない。両国は国境沿いに相当数の軍隊と最新兵器を維持している。 北京は2024年04月に、国境紛争がインドとの関係の「すべてではない」と述べ、安定した関係を求めました。

しかしハーシュ・パントは、インドは「インドの懸念と感受性を認識し、インドの利益を尊重」しない限り、その姿勢を変えるつもりはないと明言したと述べた。

ウィルソン・センターのマイケル・クーゲルマン(Michael Kugelman, Wilson Centre)は、インドは、チベット問題をどこまで推し進めるつもりかという点では、今やリスクに寛容なようである。

インドは長年、チベットの精神的指導者ダライ・ラマとその追随者たちをダラムサラに亡命させてきたが、2003年にチベットを中国の一部と認めた。しかし、2020年の国境衝突以降、インド政府はこの問題に関する中国の敏感な感情に配慮しなくなった。

ウィルソン・センター南アジア研究所所長のマイケル・クーゲルマン(Michael Kugelman, director of the Wilson Centre’s South Asia Institute)は、インドは「米国との関係をテコとして利用できることを示そうとしているようだ」と述べた。

「中国に反撃する方法があることを示すことができる」とマイケル・クーゲルマンは付け加えた。

モディ首相が代表団を受け入れたことは、インド政府が代表団のダライ・ラマとの会談を「全面的に」支持しており、単に「丁寧に」支援しているだけではないことを示す「非常に明確なシグナル」だったとマイケル・クーゲルマンは述べた。
「インドは、チベット問題にどこまで踏み込むかという点では、今やリスクを許容する姿勢を見せているようだ」とクーゲルマンは述べた。

米印安全保障関係はかつてないほど深まっているが、米代表団とダライ・ラマの会談は、中国とインドの間の3,000キロ(1,864マイル)のヒマラヤ国境紛争である「LAC(Line of Actual Control/実効支配線)」沿いに「中国の挑発強化」という形で影響を及ぼす可能性があるとクーゲルマンは述べた。

「これは本当のリスクであり、注視すべきことだ」とクーゲルマンは述べ、米印協力の拡大がそもそも国境衝突の引き金の一つだった可能性を示唆した。

ペロシが2022年に台北を訪問した後、中国が台湾周辺で大規模な軍事演習を行ったことを振り返り、クーゲルマンは、ペロシの最近の訪問は北京に「インドや米国、あるいはその同盟国に対して大規模な反撃を試みる口実」を与える可能性があると述べた。

ただし、この時期にBRICsを崩壊するような行動は控えるだろう。

アメリカの単純な考えに乗るほど、中国は馬鹿ではない。

https://www.scmp.com/news/china/diplomacy/article/3267142/china-warns-us-over-congressional-delegations-trip-meet-dalai-lama
https://www.scmp.com/news/world/united-states-canada/article/3267298/us-lawmakers-meet-tibets-dalai-lama-say-wont-let-china-influence-choice-successor?campaign=3267142_dae8ab1e-306f-11ef-b2a5-ba3012f234f1&module=bottom_card_3&pgtype=article
https://www.scmp.com/news/china/politics/article/3267341/chinese-president-xi-visits-tibetans-and-temple-western-china-calls-ethnic-unity
https://www.scmp.com/news/china/diplomacy/article/3265404/washington-uses-tiananmen-square-commemorations-invoke-current-human-rights-issues
https://www.scmp.com/news/hong-kong/politics/article/3265684/hong-kong-slams-us-politicians-call-sanctions-against-officials-over-article-23-law?campaign=3265684_4142090a-3070-11ef-b6d2-522fdf36e912&module=perpetual_scroll_2_AI&pgtype=article

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