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日本郵船、世界初のアンモニア燃料商用船タグボート「魁」が完成

日本郵船は2021年10月26日に、アンモニア燃料国産エンジン搭載船舶の社会実装に向けた実証事業を開始した。


2022年07月12日には、アンモニア燃料タグボートのAiP(Approval in Principle/基本設計承認)を取得。


2023年10月31日には、日本郵船が2015年から運行していたLNG燃料タグボート「魁」をIHI原動機とともにアンモニア燃料仕様に改造開始した。
2024年07月17日に、世界初 Truck to Ship 方式で燃料アンモニアをA-Tugに補給した。


そして2024年08月23日に、日本郵船は、アンモニアを燃料とする商用船がIHI原動機とともに開発し、完成したと発表するとともに、世界初のアンモニア燃料の商用船「魁(さきがけ)」を運航した。

タグボート運航は、日本郵船子会社、横浜市の新日本海洋社のもと、東京湾で大型船をけん引などの業務を担う。

アンモニアは燃やしても二酸化炭素(CO2)を排出せず、次世代の船舶燃料として期待されている。一方で、アンモニアには毒性があり、管理が難しい問題がある。日本郵船はアンモニアを外部に漏らさないように船に供給する技術などの開発を進めてきた。

日本郵船とIHI原動機はジャパンエンジンコーポレーションらとともにアンモニアを燃料とするアンモニア輸送船の開発も手がけている。

今回運行したアンモニア燃料タグボート「魁」は、2021年10月に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)のグリーンイノベーション基金(以下「GI基金」)事業の公募採択を受け、「アンモニア燃料国産エンジン搭載船舶の開発」の一環として開発された。

前身であるLNG燃料タグボート「魁」は2015年08月に、当時日本で初めてのLNG燃料船として竣工した。
約8年に渡り東京湾で曳船業務に従事した後、2023年10月にLNG燃料船からアンモニア燃料船への改造工事のため日本郵船グループの京浜ドック株式会社追浜工場に入渠した。改造工事では主機関などをアンモニア燃料仕様のものに換装し、燃料アンモニアを使用した海上航行試験を行い、2024年08月23日竣工を迎えました。「LNG燃料船であった時と同様にアンモニア燃料船の先駆けとして活躍してほしい」という願いから、本船は「魁」の名前を引継いでいる。

【魁の概要】
全長:37.20m
全幅:10.20m
深さ:4.40m
総トン数:278トン
建造年:2015年
船主:日本郵船

【会社概要】
株式会社 IHI 原動機
本社:東京都千代田区
代表取締役社長:村角 敬
URL:https://www.ihi.co.jp/ips/indexj.html

一般財団法人日本海事協会
本社:東京都千代田区
代表者:代表理事会長 坂下 広朗
URL:https://www.classnk.or.jp/

株式会社新日本海洋社
本社:神奈川県横浜市
代表取締役社長:加藤 毅
URL:https://snkaiyosha.co.jp/

京浜ドック株式会社
本社:神奈川県横浜市
代表取締役社長:小澤 敏也
URL:https://www.keihindock.co.jp/corporate/company/

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2382D0T20C24A8000000/?n_cid=NMAIL007_20240823_Y
https://www.nyk.com/news/2024/20240823_01.html
https://www.nyk.com/news/2021/20211026_03.html
アンモニア燃料国産エンジン搭載船舶の社会実装に向けた実証事業を開始
https://www.nyk.com/news/2022/20220712_02.html
アンモニア燃料タグボートの基本設計承認(AiP)を取得
https://www.nyk.com/news/2023/20231031_01.html
LNG燃料タグボート「魁」をアンモニア燃料仕様に改造開始
https://www.nyk.com/news/2024/20240717_01.html
世界初 Truck to Ship 方式で燃料アンモニアをA-Tugに補給

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