大英博物館、解雇された職員が侵入しITシステムをシャットダウン。一部閉鎖
CNNは2025年01月25日に、イギリスで最も人気の高い観光名所である大英博物館(British Museum)は、解雇された職員が侵入しコンピューターシステムをシャットダウンしたため、2025年01月25日土曜日に一部閉鎖されたと博物館の管理者が発表した。
ロンドン中心部にあるこの大英博物館は年間約600万人の来館者を集めているが、木曜日の襲撃事件を受けて臨時展示と常設コレクションの一部を閉鎖した。
私が初めて大英博物館から招待状を受けて訪ねた時は、まだ赤煉瓦作りであった。
招待状を見せたら、裏口を支持され、職員が迎え入れてくれた。
「先週解雇されたIT請負業者が博物館に不法侵入し、いくつかのシステムをシャットダウンした」と大英博物館は金曜日の声明で述べた。「警察が出動し、その男は現場で逮捕された。」
「博物館を完全再開できるよう懸命に取り組んでいるが、残念ながら臨時展示は本日閉鎖され、週末も閉鎖されたままとなる。チケット所持者には警告が発せられ、払い戻しも提供されている。」
ロンドン警視庁(Metropolitan Police force )は、木曜日の夕方に「男が大英博物館に侵入し、博物館のセキュリティとITシステムに損害を与えたとの報告」を受けて警官が呼び出されたと述べた。しかし、警察官が最も弱い場所が攻撃され、同警察は、50代の男が窃盗と器物損壊の疑いで逮捕されたと述べた。彼は保釈されたが、捜査は続いている。
266年の歴史を持つこの大英博物館は、ここ数年、波乱に富んだ状況にあった。
大英博物館は、元学芸員が盗んでオンラインで売りに出されていたとみられる1,800点以上の品々のうち、一部の所在をまだ突き止めようとしている。
博物館のギリシャ・ローマ部門で30年間勤務したピーター・ヒッグス(Peter Higgs)は、2023年07月に解雇され、博物館から訴えられている。ピーター・ヒッグスは容疑を否定している。
博物館長のハートウィグ・フィッシャー(Museum director Hartwig Fischer)は、金の宝飾品、半貴石、紀元前15世紀の遺物などの遺物が博物館のコレクションから盗まれ、eBayで販売されているという警告を同博物館の経営陣が無視したことを認め、2023年8月に辞任した。
世界中の宝物で満たされたこの博物館は、大英帝国時代に他国から持ち去られた工芸品、特に19世紀初頭にイギリスの外交官エルギン卿(Lord Elgin)によってアテネから持ち去られた2,500年前の彫刻であるパルテノン神殿の彫刻の返還を求める圧力も高まっている。
イギリスの外交官エルギン卿は、パルテノン神殿を盗んだ大泥棒で知られている。
ギリシャは数十年にわたり、彫刻の返還を求める運動を続けてきた。大英博物館は法律によりギリシャに彫刻を返還することを禁じられているが、同博物館の指導者らはギリシャ当局と長期貸与などの妥協案について協議してきた。
しかし、大泥棒を公認することになることから、一旦返却しないとギリシャは、長期貸与などの妥協案を受け入れないだろう。
大英博物館(British Museum)の緯度、経度。
51°31'09.9"N 0°07'37.0"W
51.519414, -0.126956
https://edition.cnn.com/2025/01/25/style/british-museum-closed-fired-employee-intl/index.html
https://www.france24.com/en/live-news/20250125-fired-it-worker-partly-shuts-down-british-museum
https://www.rte.ie/news/uk/2025/0125/1492896-museum-it/
https://www.thesunchronicle.com/features/stories/the-british-museum-says-it-is-partly-closed-after-a-fired-employee-shut-down-it/article_e43da5bf-1cd1-5ef0-85cf-47b5a28d06c4.html
https://edition.cnn.com/2025/01/25/style/british-museum-closed-fired-employee-intl/index.html