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いよいよ、このままではツバル(Tuvalu)が沈むので、回復力を高める必要がある。

IMF(International Monetary Fund/国際通貨基金)が定期的に公開している「IMF Blog」で、国ごとの情報をまとめて報告する「IMF Country Focus」は2023年02月29日に、ディエゴ・A・セルデイロ(Diego A. Cerdeiro)、ロマン・D・メルガ(Roman D. Merga)、クリス・レドル(Chris Redl)は、ツバル(Tuvalu)の人口1万1,000人は、海抜5m未満の9つの太平洋の島々に分散しており、気候変動による並外れた課題が浮き彫りになっている。

いよいよ、このままではツバル(Tuvalu)が沈む

ツバルは、迅速な封じ込めと広範なワクチン接種により、パンデミックによる健康への影響は極めて限定的だった。しかし、経済的な打撃は大きく、経済活動はパンデミック以前の水準を下回り、必要とされていた気候適応プロジェクトは遅れ、財政は逼迫し、国外への移住がツバルの成長の可能性を曇らせている。

この経済的後退は、気候変動から財政の持続可能性に至るまで、ツバルが直面する様々なリスクへの対応をより困難なものにしている。

今年初めにツバルを訪問した後、定期的な経済調査と当局との協議の一環として、IMFは報告書の中で、包括的な一連の政策が不確実性の軽減に役立ち、現在公的部門が主な役割を果たしている経済において、民間部門の活動と成長を促進することができると指摘した。

歳入を増やし、政府支出を可能な限り効率化することで、財政の持続可能性を促進することができる。

同時に、例えば歳出計画に対する監視を強化するなどの財政改革は、ドナーからの気候変動資金へのアクセスを促進することができる。経済規模に比して莫大な気候適応ニーズがあることを考えれば、この資金調達は依然として重要である。

これに加えて、国内銀行業界のグローバルな決済システムへの接続を強化する改革、貿易統合の深化、ツバルが必要とするスキルを構築する海外留学のための奨学金制度設計などのイニシアティブを通じた人的資本の強化が必要である。

レジリエンス(resilience/回復力)の強化に成功した多角化経済は、ツバル人が国内でスキルを発揮する動機付けにもなり、移民の圧力を軽減するはずである。

グローバルな気候変動対策

しかし、ツバルの長期的な展望は、国内政策が今後数年の成長を促進する上で大きな役割を果たす一方で、破壊的な地球温暖化シナリオを阻止する世界の総合的な能力にも左右される。

というのも、世界的に排出量が多いシナリオのもとで、既存のインフラを維持したままでは、海面上昇の結果、今世紀末までにツバルは人が住めなくなる可能性がある。

このようなシナリオは、海面近くに住む世界中の何億もの人々にとってもそうであるように、ツバルにとっても存亡の危機となる。
結局のところ、ツバルの気候変動による苦境は、世界的な排出量削減努力を緊急に強化する国際社会の責任を浮き彫りにしている。

みんなどうする気だ!

一方で、ウクライナのように、健康に反抗し、戦争を継続するために膨大な武器を提供する米国を誰も叩かない!

何も悪いことはしていない。わがままな国の被害者ツバルを助け、ウクライナを見捨てよう!

現実のツバル

ディエゴ・A・セルデイロは上級エコノミスト兼ツバル担当ミッションチーフ(go A. Cerdeiro is a senior economist and mission chief for Tuvalu)、ローマン・D・メルガとクリス・レドルはIMFアジア太平洋部のエコノミスト(Roman D. Merga and Chris Redl are economists in the IMF's Asia Pacific Department)。

https://www.imf.org/en/News/Articles/2023/07/26/cf-tuvalu-needs-to-build-resilience-amid-threat-from-rising-seas
https://www.nature.com/articles/s41467-021-23810-9
https://www.nature.com/articles/s41467-021-23810-9.pdf

Article
Open Access
Published: 29 June 2021
Global LiDAR land elevation data reveal greatest sea-level rise vulnerability in the tropics

A. Hooijer & R. Vernimmen
Nature Communications volume 12, Article number: 3592 (2021) Cite this article

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