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NASAの「黄金の小惑星」探査機、10月打ち上げ予定

私の誕生月である2023年10月は、宇宙ファンにとって、素晴らしい月になりそうだと報告した。

北米では、驚異の「金環食」が見られるだけでなく、金属に富む小惑星プシケ(Psyche)の探査機打ち上げも実施される予定であると報告した。

「Psyche」を米語読みして「サイキ」と名付けられたこの探査機は当初、2022年09月に打ち上げ予定だったが、開発とフライト・ソフトウエア試験の遅れにより延期された。

米国は、なんでも米語化する。人の名前まで米語化するので、困ることも多くなっている。

その背景には、ヨーロぱの歴史は、ラテン語とギリシャ語であるが、米国はラテン語とギリシャ語を使うが、発音できないのである。

私は何度も、「馬鹿か?」と聞いた。

NASAの元幹部A・トーマス・ヤング(A. Thomas Young, former NASA executive)が率いる独立審査委員会による2022年11月の報告書では、カリフォルニア州パサデナのカリフォルニア工科大学が管理するNASAのJPL(Jet Propulsion Laboratory/ジェット推進研究所)の組織上の問題も打ち上げ延期の一因になったことが指摘された。

しかし同じ委員会から、朗報が届いた。
同ミッションが問題を修正し、打ち上げのめどがたったと打ち上げに青信号が点灯された。

同委員会は最新レポートで、「JPL組織全体とカリフォルニア工科大学の成果にはとても感心した」と説明した。

「JPLのディレクター、上級幹部らによる包括的対応は『ワールドクラス』と言える」とたたえた。

それはそうだろう。

私は、JPLが創設された頃からの付き合いで、最近では、NASAの発表が減る一方で、ほとんどJPLが報告している。

火星と木星の間にある小惑星帯に位置するプシケは、直径226kmで縦方向に自転している。その反射状態から見て、大部分が鉄、ニッケルあるいは金で構成されているとみられる。大きな衝突によって惑星のコアが宇宙に飛び出して生まれた珍しい天体だと考えられている。

「黄金のPsycheの価値を計算すると、US$1000京に達するかもしれないとまで言われている。
これは2023年の世界のGDP(Gross Domestic Product/国内総生産)の合計約US$105兆を遥かに上回る額である。

ただし、昔、金より高かったアルミは、現在缶ビールの入れ物になっている。


「Psyche」は、2023年10月05~25日の間にフロリダ州ケネディ宇宙センターの39A発射施設からSpaceX(スペースX)のロケット「Falcon Heavy(ファルコン・ヘビー)」で打ち上げられ、火星近傍をフライバイ(Fly-by/接近通過/close pass)することでその重力から推進力を得て、2029年08月に「Psyche」に到着する予定だ。その後26カ月間軌道を周回し、さまざまな高度から観測を行う計画である。

現在ケネディ宇宙センター近くのAstrotech Space Operations Facilityに保管されている「Psyche」は、今月中に最終組立て、試験、および打ち上げに向けた作業を開始する。

https://forbesjapan.com/articles/detail/63696
https://www.forbes.com/sites/jamiecartereurope/2023/06/05/golden-asteroid-mission-is-back-on-track-says-nasa/
https://www.jpl.nasa.gov/missions/psyche
https://blogs.nasa.gov/psyche/2023/03/29/the-road-to-october-2023-nasas-psyche-has-an-updated-mission-plan/
https://psyche.asu.edu
http://planetary.jp/psyche/
http://electricrocket.org/2019/192.pdf


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