EC、ドイツのルフトハンザ、イタリアのITA出資を承認

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年07月04日に、EC(European Commission/欧州委員会)2024年07月03日に、ドイツのルフトハンザLufthansa)航空がイタリア国営ITAエアウェイズ(ITA Airways)の株式41%を取得する計画を条件付きで承認すると発表した。一部資産の譲渡を含む譲歩案により、競争上の懸念が解消されると判断した。

ECは今回の計画について、イタリアと中欧諸国を結ぶ一部の短距離路線、およびイタリアと米国、カナダ、日本を結ぶ長距離路線の競争が阻害される可能性を指摘した。また、ITAがルフトハンザとの統合後にミラノのリナーテ空港(Milan Linate Airport9で圧倒的なシェアを握ることも問題視していた。

ルフトハンザとイタリア政府はこれを受け、ローマやミラノと中欧の都市を結ぶ路線の発着枠を競合に開放することを提案。また、ローマやミラノからイタリア内の別の都市への乗り継ぎ便についても同様の措置を取る。

一方、長距離路線では発着枠の交換などで競合の競争力を向上させる。また、イタリア政府は当面はITAの過半数株を維持し、北米市場でルフトハンザの提携相手との競争を確保する方針を示した。

ECは今回、一連の提案が全て実施されたことを確認した上で株式取得を認めると説明した。
ECの監督の下、独立した組織がこれらの措置の実施状況を監視するとしている。

ITAは経営破綻したアリタリア航空(Alitalia)を母体とする。ルフトハンザは2023年、イタリア政府とITAへの出資交渉をまとめた。取引額は€3億2,500万で、2025年以降に残り株を買い取るオプションも含まれる。

そのときに、さらに大きな問題に直面することだろう。

話題になるのは、すべて昔から問題になる航空会社ばかりである。

2023年01月20日---ドイツのルフトハンザ、ITA買収へ　イタリア政府に株式取得案を提示。
2020年03月10日---Alitaliaの歩む険しい道、西ヨーロッパでの収益減少。
2020年03月09日---コロナウイルス航空キャパシティ・アップデート・ウィーク8
2020年03月04日---「COVID-19」が、米国の国内生産キャパシティを拡大。
2020年03月02日---中国のキャパシティが回復。
2020年02月17日---「COVID-19」は、中国で航空キャパシティの容量を損ない続けている。
2020年02月10日---コロナウイルスは国際的なキャパシティを殺し、東京オリンピックの希望が損なわれた！？
2020年02月06日---空の旅は、コロナウイルスをリカバーする。
2020年02月04日---コロノウイルスの拡散に先立ち、フライトのキャンセルは行われているか？
2020年02月03日---コロナウイルスが、中国の航空を攻撃。

https://europe.nna.jp/news/show/2677555
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-07-03/lufthansa-wins-eu-approval-for-325-million-ita-airways-deal
https://newsroom.lufthansagroup.com/en/eu-commission-gives-green-light-for-lufthansa-groups-participation-in-ita-airways/
https://www.reuters.com/business/aerospace-defense/lufthansa-wins-conditional-eu-nod-350-mln-ita-deal-2024-07-03/
https://www.akm.ru/eng/news/the-ec-approved-the-acquisition-of-ita-airways-by-german-lufthansa-for-325-million-euros/
https://www.barrons.com/news/eu-clears-lufthansa-s-proposed-ita-airways-stake-with-conditions-1c21d3c3
https://www.wsj.com/world/europe/lufthansas-acquisition-of-ita-airways-stake-gets-conditional-eu-approval-4d411ac5