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ドイツ銀行、石炭事業への融資基準を厳格化。
ドイツの金融最大手ドイツ銀行(Deutsche Bank)は2023年03月02日に、石炭事業への融資基準を厳格化すると発表した。
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温室効果ガス排出量の実質ゼロ化に向けた取り組みの一環で、石炭事業が収入の30%以上を占める企業は、信頼できる事業多角化計画を提出しない限り、新規顧客として受け付けないとしている。
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ドイツ銀行はこれまで、石炭事業が50%以上を占める企業を対象外としていたが、これをさらに引き下げることにとなる。
また、新規の石炭採掘プロジェクトへの融資は5月以降は行わないとしている。
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ドイツ銀行の2022年末時点の石炭採掘部門への企業融資額は€2億3,100万と、1年前から18%減少し、融資総額に占める比率は0.04%だった。
一方、石油・天然ガス事業への融資については、「今後に方針を見直す」と述べるにとどまり、基準強化には踏み込まなかった。
2022年末時点の石油・ガス部門への企業融資額は、前年比20%減の€65億で、ドイツ銀行の融資総額の1.3%を占めた。
ロイター通信によると、環境団体からは、「閉鎖が進む石炭事業への融資が減るのは当然。実際に焦点となるのは石油・ガスを巡る取り組みの強化だ」と批判する声が上がっている。