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習近平は孔子(Confucius)に立ち返り、中国の未来を定義づけようとしている

香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」のデジタル・エディターであるシア・ドリスコル(Shea Driscoll)は2024年11月24日に、ヘンリー・ウォン(Henry Wong)のイラストと共に、中国の深い文化ルーツを称賛する習近平(Xi Jinping)の計画は、哲学者の著作と関連作品をまとめた『如蔵(Ruzang)』に具体化されていると報告した。

中国共産党の103年の歴史の大半において、哲学者孔子の教え(the teachings of the philosopher Confucius)は後進的な過去の遺物とみなされ、党の指導者たちは中国の近代化のためにマルクス主義(Marxism)と社会主義(socialism)に目を向けていた。

しかし、習近平国家主席の指導の下、『儒教(Confucianism)』は帝国中国の倫理と統治の基盤として劇的な復活を遂げ、その他の中国の古典は、米国主導の西側諸国とのイデオロギー競争が激化する中で、北京が知的基盤と統治哲学を強化する取り組みの柱となっている。

最新の取り組みの1つは、史上最大の儒教古典集成を作成する「如蔵」、つまり「孔子典籍(Confucian Canon)」プロジェクトである。このプロジェクトは2003年に開始されて以来、約500人の学者の意見を取り入れてきたが、2014年に習近平主席が中国で初めて自らの力を注いだ国家主席になったことで、その重要性は大幅に高まった。

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