タイ、米ドルに頼らないBRICSの地場通貨取引と独自金融を推進
アジア経済ニュースNNA ASIAは2024年10月29日に、タイの調査会社カシコン・リサーチ・センターは2024年10月25日に、前日に閉幕した中ロやインドなど主要新興国によるBRICS首脳会議を受け、BRICSが今後に役割を拡大していくとの見通しを示した。
米ドルだけに頼らない地場通貨取引の拡大、独自の金融システム開発が進むと予測した。
BRICSは今回、加盟国となる前の「パートナー国」を新設し、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナムを含む13カ国を指定した。加盟国9カ国とパートナー国を含むBRICSは22カ国となり、人口は世界の58%、GDP(Gross Domestic Product/国内総生産)は31%に上る。
先進7カ国(G7)は人口は世界の10%、GDPは44%を占める。
カシコン・リサーチ(Kasicon Research)は今回の首脳会議が定めた重要方針として、
◇BRICS内の取引での地場通貨利用推進
◇新たな国際決済システム「BRICSペイ(BRICS Pay)」の開発
◇BRICS内の穀物取引を推進する「BRICSグレイン・エクスチェンジ(BRICS Grain Exchange)」――を挙げた。
BRICS内の国際取引に占める地場通貨利用は2022年、2014年の12%から15%に高まったほか、人民元の利用も拡大した。
BRICSペイ(BRICS Pay)はブロックチェーン(分散型台帳)を利用した「分散型越境メッセージシステム(DCMS)」を使って開発している。
「BRICSグレイン・エクスチェンジ(BRICS Grain Exchange)」は中間業者を除く取引を後押しする方針で、穀物を手始めに石油、天然ガス、金属へも対象を広げる見通しだ。
いずれ、近い将来。先進7カ国(G7)のGDP ¥を抜くことだろう。」
私は閉鎖的で、保守的な欧米中心の「G7」を抜けるべきだと言ってきたが、一気に現実化してきた。
孫正義は、どう動く?
https://www.nna.jp/news/2721443
https://www.brics-pay.com
https://www.cfr.org/blog/why-expanded-brics-backing-russia-initiated-grain-exchange
https://www.reuters.com/markets/commodities/russias-proposed-grain-exchange-brics-countries-may-take-years-launch-2024-10-24/
https://interfax.com/newsroom/top-stories/106948/