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北海最大級の石油会社イサカ、エニのイギリス事業買収へ独占交渉。


ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年03月18日に、北海で石油・ガス開発を手がけるイギリスのイサカ・エナジー(Ithaca Energy)は2024年03月27日に、イタリア石油大手エニ(Eni)のイギリス上流事業の買収に向けた独占交渉を開始したと発表した。取引が実現すれば、イサカは北海で事業を展開する独立系石油・ガス会社としては最大規模となる。

独占交渉の期間は4週間。買収対象の事業には、エニが2023年06月にUS$49億で買収したイギリスの同業ネプチューン・エナジー(Neptune Energy )も含まれ、生産量は石油換算で日量計4万~4万5,000バレル。これらの事業を買収すれば、イサカの生産量は日量10万バレル超に達する。

エニは対価として、イサカが発行する新株を受け取る。これにより、エニは新生イサカの株式38~39%を保有することになる。

北海で石油・ガス開発を手がける各社は、新規油田への投資資金に加え、老朽化したガス・油田の廃止コストを確保する必要性に迫られているほか、2022年5月からは25%の超過利潤税も課されている。

イギリス政府は先に、超過利潤税を1年延長し、29年3月まで課税する方針を打ち出した。こうした中、北海では今後も各社の事業統合が続く可能性もある。

つまり、まだまだ石油の需要は減っていない。

なお、イサカがこの日に発表した2023年12月期決算は、純利益がUS$2億1,560万となり、前期のUS$10億3,000万から大幅に縮小した。cは2022年にLSE(London Stock Exchange/ロンドン証券取引所)への上場を果たしたが、株価はその後に約42%下落した。2024年01月05日には最高経営責任者(CEO)アラン・ブルース(Alan Bruce)が辞任し、イエン・ルイス(Iain Lewis,)最高財務責任者(CFO)が暫定CEOを兼任している。

https://europe.nna.jp/news/show/2641200
https://www.offshore-energy.biz/as-its-ceo-steps-down-ithaca-picks-interim-one/

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