中国の科学者が量子コンピュータを使って軍事レベルの暗号を解読 — 量子攻撃はRSAとAESに「現実的で重大な脅威」をもたらす

エジンバラ大学ビジネス・スクールのTom's Hardwareは2024年10月15日に、中国の科学者が量子コンピュータを使って軍事レベルの暗号を解読 — 量子攻撃はRSAとAESに「現実的で重大な脅威」をもたらすと報告した。

このような話題は以前からあり、その典型はGoogleが指摘したが、IBMが否定して、話題が下火になった。
マーク・タイソン(Mark Tyson)は、広く使用されている暗号化アルゴリズムに対する効果的な攻撃を主張している。

中国の研究者らは、銀行や軍事分野で広く使用されている従来の暗号に対する「現実的で重大な脅威」を発見したと主張している。サウスカロライナ州立大学モーニングスター校が発表したレポート(According to a report published by the SCMP)によると、研究者らはD-Wave量子コンピュータを利用して、広く使用されている暗号アルゴリズムに対する初の量子攻撃に成功した。これらのアルゴリズムは、SPN(substitution–permutation network/置換順列ネットワーク)暗号アルゴリズムとして分類され、RSA(Rivest-Shamir-Adleman/リベスト・シャミール・アドルマン)やAES(Advanced Encryption Standard/高度暗号化標準)などの広く使用されている標準の中核をなしている。

中国語の研究論文のタイトルは「D-Waveアドバンテージに基づく量子アニーリング公開鍵暗号攻撃アルゴリズム(Quantum Annealing Public Key Cryptographic Attack Algorithm Based on D-Wave Advantage)（PDF）」。この論文では、量子アニーリングアルゴリズム(quantum annealing algorithm)に基づく2つの技術的アプローチを使用して、従来のRSA暗号のセキュリティに挑戦する方法を概説している。