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昨年から続く、イギリスの鉄道スト、賃上げ案承認。残るはRDG。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年03月22日に、イギリスのRMT(National Union of Railway, Maritime and Transport Workers/全国鉄道・海運・運輸労働組合)は2023年03月20日に、鉄道インフラを管理するN-Rail(Network Rail/ネットワーク・レール)の組合員が、同社からの新たな賃上げ提案を受け入れたと発表した。

これにより、昨年から続く労働争議に終止符が打たれた。一方、鉄道運行会社14社との賃上げ交渉に進展はなく、今後もストライキが計画されている。

N-Railhは最新の提案で、9.2~14.4%の賃上げや、強制解雇を行わない協定を2025年01月まで延長することを提示した。また、RMTが無条件での賃上げを求めていたことから、保守業務の改革受け入れを賃上げの条件とすることを撤回した。

RMTは先にこの提案を受け、予定していたストや時間外労働の拒否を停止した。

受け入れの是非を組合員の採決に委ねていた。

労組RMTはネットワーク・レールの従業員2万人を代表しており、今回の投票には組合員の90%近くが参加。うち76%が受け入れに賛成した。

RMTは別途、鉄道運行会社を代表する鉄道業界団体RDG(Rail Delivery Group/レール・デリバリー・グループ)とも賃上げ交渉を続けているが、こちらは膠着(こうちゃく)状態である。そのため、鉄道運行会社14社の組合員はストを続けており、今後は2023年03月30日と2023年04月01日に予定されている。

民主主義は、厳しい。

2023年01月05日---2023年01月、イギリスの鉄道15社が追加スト。
2022年12月13日---年末、年始にイギリス行きは馬鹿。
2022年12月04日---賃上げ案拒否で、イギリスの鉄道労組、クリスマス前と年始決行濃厚。
2022年09月26日---イギリス鉄道労組、2022年09月26日正午からスト!
2022年08月19日---イギリス鉄道各社が大規模スト、19日は地下鉄も。
2022年07月27日---イギリスの鉄道7社、「不満の夏」として、2022年08月18・20日スト。
2022年07月14日---イギリスの鉄道8社、27年ぶりの規模で運転士5万人参加し、30日に全国スト。
2022年06月21日---イギリス鉄道、2022年06月21日から大規模スト。

https://europe.nna.jp/news/show/2496946
https://www.reuters.com/world/uk/britains-rmt-union-vote-accept-new-pay-offer-network-rail-2023-03-20/
https://www.ft.com/content/4e02320f-2113-443f-999f-baaa3bf2dabf
https://railuk.com/rail-news/network-rail-rmt-members-vote-to-accept-pay-deal/
https://www.theguardian.com/business/2023/mar/20/rail-strikes-rmt-vote-network-rail-pay-offer-aslef
https://www.theguardian.com/business/2023/mar/07/rmt-calls-off-planned-train-strikes-next-week-after-talks-breakthrough

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