中国のGDPが2035年頃に、インドGDPがが2075年頃に、米国を抜く。
Forbes JAPANは2022年12月06日に、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)のエコノミストケビン・ダリー(Kevin Daly)とタダス・ゲデミナス(Tadas Gedminas)が率いる調査チームは、世界経済に関する広範な見通しの中で、米国経済が21世紀が進むにつれて衰退すると予想している。
中国のGDP(Gross Domestic Product/国内総生産)が2035年頃に米国を上回り、2075年頃にはインドのGDPが米国を僅差で上回ると予測した。
世界銀行(World Bank)のデータによると、2021年時点の米国のGDPは圧倒的世界1位のUS$23兆(約3000兆円)で、中国はUS$18兆で2位、インドはUS$3兆で6位につけている。
ゴールドマン・サックスは、伝統的な経済大国の間でさらなる激変が起こると予測している。2075年にはインドネシアとナイジェリアが5大経済大国に浮上し、日本は3位から12位に、イギリスは6位から10位に、ドイツは4位から9位に転落する見通している。
ゴールドマン・サックスによると、経済力が低下すると予測される国には人口増加の可能性が低いという共通点があり、世界的な人口増加の鈍化によって2030年以降は、各国のGDPの増加率は徐々に減少する見通しだという。
昔、1990年頃。私がインターネットを初めて間がない頃、中国のエリートと話した時、私が人口は、米国の武器に勝てると言ったことがある。
その時彼らは、理解できなかったようである。
中国のエリートはその時、人口が増えると、中国経済が崩壊すると言っていた。
それは絶対ない言って、説明したことがある。
しかし、彼らは理解できなかった。
さらに、気候変動に伴う莫大なコスト増やスローバライゼーション(slowbalization)と呼ばれる貿易制限の増加が世界経済にダメージを与える可能性があり、経済成長を確保するためには、国家間の協力関係を強化する必要があるとゴールドマンは指摘した。
米国は、1900年代半ばにGDPの指標が普及して以来、世界最大の経済大国であり続けてきた。しかし、中国経済は、ここ数十年ではるかに大きなペースで成長しており、2000年には米国のわずか12%だったGDPが、昨年は77%まで成長した。
国連によると、世界人口は11月に80億人に達したが、裕福な国々では人口増加率が著しく鈍化しているという。米国の2021年の人口増加率は、パンデミック関連の死亡の増加に出生率の鈍化が重なり、過去最低の0.1%に減少した。
ほとんどの経済学者は、中国が米国を抜いて世界一の経済大国になると予測しているが、ここ最近は、厳しいパンデミック対策と高齢化による成長の減速が指摘されている。しかし、ゴールドマンによると、米国の2024年から2029年かけてのGDP成長率予測が1.9%増であるのに対し、中国は4%増と、下方修正してもなお米国を上回っている。