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FTQCの有望株として、「冷却原子方式」の量子コンピューターが一気に浮上している。

日経 xTECH(クロステック)は2024年02月28日に、分子科学研究所(愛知県岡崎市)は2024年2月27日に、量子ビットの誤り(エラー)を訂正できる冷却原子型の量子コンピューターの開発に向けて「事業化検討プラットフォーム」を設立したと発表した。2024年度中にスタートアップを設立し、冷却原子型量子コンピューターの開発を始めると報告した。

事業化検討プラットフォームには、日本政策投資銀行や富士通、日立製作所、NEC、浜松ホトニクス、blueqat、グルーヴノーツなど10社が参画するという。

分子科学研究所の大森賢治氏らの研究グループの研究成果を基に開発を進める。冷却原子型では、個々の原子を量子ビットとして扱う。同研究グループが開発した方式では、ルビジウムをレーザー光によってほぼ絶対零度付近である約10マイクロケルビンに冷却して「光ピンセット」と呼ばれる手法で捕捉し、量子ビットとして利用する。

分子科学研究所の大森賢治氏らの研究グループが開発する制御技術や顕微鏡技術などが、量子コンピューター実現に向けた重要な技術となるという。

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