EU首脳会議で、ウクライナとモルドバが加盟候補国に、正式承認。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年06月20日に、BBC News電子版などは、EU(European Union/欧州連合)は2022年06月23~24日に開く首脳会議(Summit/サミット)で、ウクライナ(Ukraine)とモルドバ(Moldova)をEU加盟候補国として正式に承認するとみられていると報告した。
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同時に加盟申請を行ったジョージア(Georgia/旧グルジア)の承認は、見送られる見通しで、これら諸国やバルカン諸国、イギリスなどEU非加盟の周辺国も含めた「欧州政治共同体(European Political Community)」の創設構想についても、協議が開始されると伝えている。
旧ソ連構成国であるウクライナと隣国モルドバ、ジョージアは、ロシアによるウクライナ侵攻(Russian invasion of Ukraine)を契機に相次いでEU加盟を申請。欧州委員会は先に、ウクライナとモルドバを加盟候補国として承認するよう推奨していた。
ただ、ウクライナやモルドバがEU加盟を認められるのには、数十年かかる可能性もある。
また、EC(European Commission/欧州委員会)はジョージアについては承認見合わせを推奨している。
一方、EUサミットに先立っては、西バルカン諸国(Western Balkan States)首脳も迎えた会談が行われた。
ロイター(reuters)通信によると、これら諸国のEU加盟問題については進展が見られなかったもようだと伝えている。同地域では長年、アルバニア(Albania)と北マケドニア(North Macedonia)、モンテネグロ(Montenegro)、セルビア(Serbia)の4カ国が加盟候補国の地位にとどまっているほか、ボスニア・ヘルツェゴビナ(Bosnia-Herzegovina)は2016年に加盟申請を行ったものの、いまだ加盟候補国として承認されていない。
さてさて、どの順番で承認するか?
これまで、何をしていたのか?
解決すべきことが山積みである。
ここで、ウクライナやモルドバを先に承認すると、ロシアとEUの直接戦争に拡大する。
それを避けて、ロシアが他の隣国、米国、日本への侵略拡大または、変更もありうる。
こうした中、フランスのエマニュエル・マクロン大統領(French President Emmanuel Macron)は2022年05月09日に、東部ストラスブールの欧州議会(Parlement européen à Strasbourg)で演説し、EUと域外周辺国から成る「欧州政治共同体」の創設構想を打ち出した。EUと並行的に存在する政治や安全保障、エネルギー面などでの新共同体を設立し、ウクライナやモルドバ、ジョージア、西バルカン諸国だけでなく、イギリスやスイスなど、EUと価値観を共有する国の参加を認めるべきとしている。
なお、今回のサミットでは、クロアチア(Croatia)による欧州単一通貨ユーロ採用も承認される見通ししで、ユーロ圏財務相会合(Euro Group/ユーログループ)は先に、クロアチアが2023年01月01日からユーロを導入することを支持していた。
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