鴻海精密工業、NVIDIA GB200搭載の新AIサーバー、EVモデルD、中型EVバスのモデルU公開
アジア経済ニュースNNA ASIAは2024年10月09日に、台湾のEMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手、鴻海精密工業(Hon Hai Precision Industry Co., Ltd)は2024年10月08日に、開発技術の説明会「鴻海科技日(鴻海テックデー)」を台北市で開いた。
劉揚偉董事長は米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)のスーパーチップ「GB200」を搭載したAI(Artificial Intelligence/人工知能)サーバーについて、鴻海が量産、出荷する初の企業になると述べ、会場で公開した。この日は電気自動車(EV)の「モデルD」と中型EVバス「モデルU」も公開した。
鴻海によると、会場には台湾内外から約2,000人が来場。EV「モデルC」の改造車に乗って舞台に現れた劉揚偉董事長はあいさつで「AIは既に生活の一部となっており、われわれの製造能力もAIによって再定義されている」と述べ、鴻海の製造能力がGB200搭載サーバーのインフラに必要な先進の液冷および散熱技術をサポートしていると紹介した。
その上で、鴻海が高雄市に設けるスーパーコンピューティングセンターでGB200を搭載したAIサーバーを使用するとの考えも示した。同センターは2026年第4四半期(10~12月)にも運用を開始する見通し。
劉揚偉董事長によると、鴻海は世界のサーバー市場で40%のシェアを握っているという。
劉揚偉董事長は2024年05月に開いた株主総会で、AIサーバー事業の売上高が将来的に1兆台湾元(約4兆5,900億円)を上回るとの見方を示している。
台湾で、唯一の国営通信社である「中央通訊社(Central News Agency/中央通信社)」によると、鴻海傘下でクラウドコンピューティングやサーバー関連事業を手がける鴻佰科技(ingrasys Thecnology/イングラシス・テクノロジー)の丁肇邦総経理は鴻海科技日で、GB200サーバーの世界最大の生産拠点の構築を進めていると、鴻海科技日で行ったエヌビディア幹部との対談で明らかにした。同幹部は鴻海がメキシコ工場でGB200サーバーの生産を進めていると説明した。
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