ユニリーバ、事業を5部門に再編。管理職20%削減の構造改革。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年01月26日に、多くの批判を受けてきたイギリスとオタンダ資本の食品・家庭用品大手ユニリーバ(Unilever)は2022年01月25日に、構造改革の一環として、世界全体で管理職約1,500人を削減すると発表した。

工場従業員は影響を受けないとしている。

https://time-az.com/main/detail/76107

ユニリーバは、上級管理職を約15%、それ以下の管理職も約5%それぞれ削減する。同社は世界全体で15万人を雇用しており、今回はうち5%を整理することになる。

管理職の階層を減らすことで、企業構造の簡素化を図る。

また、事業をビューティー&ウェルビーイング(Beauty & Wellbeing)、パーソナルケア(Personal Care)、ホームケア(Home Care)、ニュートリション(Nutrition)、アイスクリーム(Ice Cream)の5部門に再編。各部門が自らの世界戦略、成長、業績などに責任を負う独立採算体制を確立する。

ユニリーバは最高経営責任者アラン・ジョープ(Unilever's Chief Executive Officer, Alan Jope)は、「事業を5部門に編成し直すことで、消費者と市場動向により的確に対応するとともに、責任の所在を明確にできる。」と述べた。

ユニリーバを巡っては2022年01月24日に、「物言う株主」として知られる米国人投資家ネルソン・ペルツの投資会社トライアン・パートナーズ(American investor Nelson Peltz's investment firm Trian Partners)が株式を買い増していたと報道された。同社は出資する企業に事業運営の変革を提案することで知られる。

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