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ドイツ自動車工業会は、EV普及で、再生燃料の拡大要請。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年08月22日に、VDA(Verband der Deutschen Automobilindustrie/ドイツ自動車工業会)は2024年08月20日に、バイオ燃料(Bio Fuel)や合成燃料「eフューエル(e-Fuel)」といった再生可能燃料の生産拡大を促すようドイツ政府に要請した。


EV(Electric Vehicle/電気自動車)の普及が進んでも、路上には大量のICE(Internal Combustion Engine/内燃エンジン)車が残ることから、これらを低炭素で走らせる燃料の供給確保が不可欠としている。

VDAは2024年08月20日に、2023年に成立したEU(European Union/欧州連合)の再生可能エネルギー指令(EU Renewable Energy Directive)の国内法化に向けた政府への提言を発表した。

その中で、同指令では再生可能燃料の目標が低すぎて、石油産業の再生可能燃料事業への投資が促されないと指摘し、同指令の国内法化に当たっては目標を厳格化するよう求めた。

再生可能エネルギー指令では、2030年までに再生可能燃料の比率を5.5%、うちeフューエルを1%以上とする目標を掲げるが、VDAはeフューエルの比率を5%に高めることを目指すよう求めている。

ドイツ政府は、2030年までに国内のEV台数を1,500万台に拡大することを目指しているが、VDAは、この目標が達成されても国内には4,000万台のICE車が残ると指摘した。温室効果ガス排出量の削減に向けては、これらの車両を無駄にせず低炭素で走らせることが最良とし、そのためには「バイオ燃料」や「eフューエル」の十分な供給が必要と訴えている。

EUの再生可能エネルギー指令は、運輸部門のエネルギー消費に占める再生可能エネルギーの比率を30年までに29%に引き上げ、同部門の温室効果ガス排出量を14.5%削減する目標を掲げる。ロイター通信によると、ドイツはすでに同部門の温室効果ガス削減目標をより厳しい25%減とする方針だが、VDAはこれをさらに35%減とするよう提言している。

https://europe.nna.jp/news/show/2696480
https://www.vda.de/de
https://www.vda.de/de/aktuelles/artikel/2024/gastbeitrag-kreislaufwirtschaft
https://energy.ec.europa.eu/topics/renewable-energy/renewable-energy-directive-targets-and-rules/renewable-energy-directive_en
https://www.reuters.com/sustainability/climate-energy/germanys-auto-industry-calls-stricter-climate-targets-fuel-suppliers-2024-08-21/
https://table.media/en/esg/news/road-transport-industry-calls-for-e-fuel-quota-for-existing-vehicles/
https://www.mdpi.com/2624-7402/4/4/63?trk=public_post_share-update_update-text
https://www.mdpi.com/2624-7402/4/4/64

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