イギリスの補欠選、労働党が勝利。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年02月19日に、BBC電子版などが、イギリスで2024年02月15日に、イングランドの2選挙区で下院(定数650)の補欠選挙が行われ、いずれも最大野党・労働党(Labor Party)の候補が勝利した。

選挙が行われたイングランド中部ノーザンプトンシャー州ウェリングボロー(Wellingborough, Northamptonshire)と南西部サウスグロスターシャー州キングスウッド(Kingswood,South Gloucestershire)では、これまで与党・保守党が強い地盤を維持していた。今年後半に予定される総選挙での勝利に向け、労働党が着実に地歩を固めていると伝えた。

ウェリングボロー選挙区では、労働党候補が1万3,844票超を獲得し、保守党候補の7,408票を大きく上回った。

保守党から労働党にくら替えした有権者は28.5%と、第2次世界大戦以降の補欠選では2番目に多かった。

キングスウッド選挙区では、労働党候補が1万1,176票で勝利。保守党候補は8,675票だった。保守党から労働党に乗り換えた有権者は16.4%に上った。

労働党のスターマー党首(Labor leader Starmer)はこの結果を受け、「この国は変化を切望している」とコメント。「有権者は労働党が変わったことに気づいている。労働党は2019年の総選挙の時と違い、国民が抱える問題に対し、解決策を提示できることが見えている」と強調した。

イギリスのリシ・スナク首相(Rishi Sunak British Prime Minister)政権に痛手である。

今回はどちらの選挙区でも、リフォームUK(旧ブレグジット党)の候補が3位につけた。同党はウェリングボローでは3,919票を獲得し、中道左派の自由民主党(Liberal Democratic Party)(1,422票)を大きく引き離した。キングスウッドでは2,578票を確保し、環境政党・緑の党(Environmental party/Green party)(1,450票)を抑えた。

https://europe.nna.jp/news/show/2625712
https://www.parliament.uk/business/news/2024/february-2024/new-members-of-parliament-elected-in-by-elections/
https://www.bbc.com/news/uk-politics-67145281
https://www.bbc.co.uk/news/live/uk-politics-68277176
https://www.bbc.com/news/uk-politics-62064552