第72期王将戦七番勝負の第4局、羽生九段は、「AI外す戦い」で藤井五冠下す。
日本経済新聞 電子版は2023年01月10日に、第72期王将戦七番勝負の第4局は2023年02月09日、10日に指され、先手の羽生九段が勝って対戦成績を2勝2敗のタイとした。
この将棋は「角換わり腰掛け銀」といわれるもので、プロ棋士たちがAI(Artificial Intelligence/人工知能)を活用して最も熱心に研究している戦型の一つであると報告した。
東京大学大学院に在籍し、AIに詳しい、谷合広紀四段によれば羽生善治九段が珍しい作戦を用意してきて、藤井聡太王将が対応を誤ったと指摘した。
今回の将棋で、羽生九段が自玉の位置を定番の位置と1マスずらす、実戦例の少ない形を採用した。
さらに、中盤戦で羽生九段が桂馬を跳ねて攻めた手は「AIにかけると第5候補くらいの手で、一瞬、AIによる形勢判断を示す値評価値も下がる。だが実際に指し進めてみると、先手が面白くなっていく。
つまり、藤井五冠の経験がないであろう形を、羽生九段がうまく見つけて持ってきた。具体的には多分、藤井五冠はどこかで誤算があったのだろうと、指摘した。
現在の将棋界ではAIを使った事前研究が全盛だけに、AIが示す最善手はトップ棋士の多くが知っている。
AIの最善手をなぞるだけでは、相手の研究範囲から外れることは難しい。
AI研究が盛んだからこそ、AIが指さない手順を深く研究するという戦い方が有力になってきている。
羽生九段はその変化の仕方に成功した。
今回の七番勝負はここまでの4局全てで先手番が勝利し、先手が若干有利ということが現在のプロ棋士の間で認識されている。
次の第5局は023年02月25日、26日で、羽生九段が後手番で、戦型選択から注目されることになったと解説している。
先手が勝つとしたら、先手の数が多い藤井王将が勝つことになる。
もう、勝負の限界に来てることになる。
それではおもしろくない。
昔、イランで永遠に終わらないゲームをして、勝った。つまり疲れた方がミスして負ける。
AIに勝つには、AIが指さない手順を深く研究するという戦い方が有力になってきている。
羽生九段はその変化の仕方に成功した。次はどうなるかなど、凡人の私に、わかるはずがない。
ドイツにいた時。ビアホールで、日本人の伊藤かと聞いてきたドイツ人がいた。
後で聞いたら、大学の教授であったと知った。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD101N10Q3A210C2000000/
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