国連は、2023年07月は観測史上最も暑い月になると発表した。
France24は2023年07月28日に、国連とEUの監視団は2023年07月27日木曜日、7月が観測史上最も暑く、数千年にわたり「前例がない」暑さになると発表し、これは世界の気候の未来を暗示するものだと警告した。
しかし、私にとって、全く驚きではなかった。
BBC Newsの環境特派員マット・マクグラス(Matt McGrath)は2023年07月05日に、いよいよ記録的な暑い日々が世界中で始まったと報告した。
アメリカ国立環境予測センターの科学者(Scientists at the US National Centers for Environmental Prediction)によると、世界の平均気温は2023年07月03日に17.01℃に達し、2016年08月から続いていた16.92℃の記録を更新した。
2023年07月03日月曜の記録的な気温は、2023年06月が世界史上最も暑い06月と確認されたことに由来する。地球全体の平均気温は、1850年から1900年の平均を1.46度上回った。
イギリスも06月として最も暑い気温を記録したが、高温の影響は世界の極端な地域にも及んでいる。
戦場の国ウクライナのヴェルナドスキー研究基地(Ukraine's Vernadsky Research)で観測された07月の気温記録8.7℃が更新された。
ドイツのライプチヒ大学のカーステン・ハウシュタイン(Karsten Haustein, from the University of Leipzig)は、「7月は過去最も暖かく、過去最も暑い月になる可能性が高い。」
こんな話を聞いてきて、その通りになっただけである。
地球温暖化によって強まった焼け付くような暑さが、今月ヨーロッパ、アジア、北米の一部を焼き尽くし、カナダや南ヨーロッパの一部を焦がした山火事と重なった。
アントニオ・グテーレス国連事務総長(UN chief Antonio Guterres)はニューヨークで記者団に対し、「地球温暖化の時代は終わり、地球が沸騰する時代が到来した。」と述べた。
WMO(World Meteorological Organization/世界気象機関)とヨーロッパのコC3S(Copernicus Climate Change Service/ペルニクス気候変動サービス)は、2023年07月の最初の3週間はすでに世界の平均気温が比較可能な期間を上回っており、2023年07月が1940年代までの記録で最も暑い月になる可能性が「極めて高い」と述べた。
C3Sのカルロ・ブオンテンポ所長(Carlo Buontempo, Director of C3S)は、この期間の気温は「驚くべき」ものであり、科学者たちはこの月が終わる前に記録が塗り替えられたと確信している。
それだったら、専門家でなうても、私だて言える。
これらの公式記録だけでなく、樹木の年輪や氷床コアなど、さらにさかのぼった気候の代理データは、この時期の気温が「過去数千年の歴史の中で前例がない」ことを示唆しているという。
もしかしたら、もっと長い「10万年単位」かもしれない。
化石燃料の燃焼によって引き起こされた1800年代後半からの約1.2℃の地球温暖化によって、熱波はより暑く、より長く、より頻繁になり、嵐や洪水のような他の極端な気象現象はより激しくなった。
前兆
WMOは、2022年までの8年間は、ラニーニャ現象(La Nina weather pattern)による冷え込みにもかかわらず、記録的な暖かさだったと発表した。ラニーニャ現象は現在、温暖化するエルニーニョ(El Nino)現象に移行しているが、エルニーニョ現象が強まるのは今年後半になると予想されている。
WMOのペッテリ・タアラス事務局長(World Meteorological Organization's Secretary-General Petteri Taalas)は、「7月に何百万人もの人々に影響を与えた異常気象は、残念ながら気候変動の厳しい現実であり、未来を予感させるものだ。」と述べた。
WMOは、今後5年間のうち少なくとも1年間は、世界の気温が一時的に産業革命以前(the pre-industrial benchmark)の基準より1.5℃上昇する可能性が高いと予測している。
しかし、これはパリ協定で定められた1.5℃の制限(permanent breach of the 1.5C limit set out in the Paris Agreement,)を永久に破るものではないと強調している。
C3Sのカルロ・ブオンテンポ所長は、これほど多くの日が1.5℃を超えた月はないと述べた。
暑い水
今月に入り、北半球では気温の記録が塗り替えられ、多くの地域で何週間も続く猛暑が続いている。
アメリカ全土が記録的な熱波に見舞われるなか、ジョー・バイデン大統領はホワイトハウスで、現在、摂氏43度(華氏110度)を超える日が27日間も続いているアリゾナ州フェニックス(Phoenix, Arizona)のような都市の市長らと会議を開き、極端な気温の影響について話し合った。
彼はまた、特に農民、建設労働者、その他屋外で労働する労働者に対する暑さ関連の安全規則を強化する措置を発表した。
北京では、政府は暑さと地上オゾン汚染にさらされるのを減らすため、高齢者には屋内にとどまるよう、子どもたちには屋外で遊ぶ時間を短くするよう促した。
地中海沿岸地域全体では、猛暑のために風景が乾燥している。
ギリシャでは、数百人の消防士が、国内の複数の地域で2週間にわたって猛威を振るっている致命的な山火事を食い止めようと奮闘している。
コペルニクスとWMOは、世界の平均海面水温が5月以降、この時期の海面水温を大きく上回ったことが、7月の異例の暖かさにつながったと述べた。
C3Sのカルロ・ブオンテンポ所長によると、地中海中央部の「かなりの範囲」で、これまでの記録に近いかそれ以上の気温が観測されているという。
コペルニクスは2023年08月上旬に最終データを発表する予定である。
今週、World Weather Attributionグループの科学者たちは、ヨーロッパと北米の一部で起きた熱波は、気候変動がなければほとんど「不可能」であったであろうことを発見した。
中国での熱波は、地球温暖化によってその可能性が50倍も高まったという。
しかし、みんなが悲観的にならないように、極端な事例をロックしている。
例えば、死にかけると再生するベニクラゲが見つかり、人間が消滅した後も生き残る可能性がある生物がいるという。
つまり、人間が消滅することを予測し、その次を担う生物が確認されているということは、人間が生き残る可能性を否定したということが立証されたとも言える。
生物学的には、すでに、全て対応が遅すぎたということでもある。
ここらを真剣に考えるべきかもしれない。
つまり、多くが詭弁に過ぎないということだろう。
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