Ethereumのブロックチェーンで、「ブロブスクリプション」の被害が発生。
CoinDeskJapanは2024年03月29日に、Ethereumのブロックチェーンは、混雑を緩和しながら手数料を削減するための計画に基づいて、画期的なアップグレードであるデンクン(Dencun)一部として、「ブロブ(blob)」として知られるデータ保存用の専用スペースを作成する画期的なアップグレードにEIP-4844は組み込まれ、2024年03月13日に完了した。
しかしすでに、データ保存用の専用スペースいわゆるブロブスペースを詰まらせる新たなプロジェクトが登場した。手数料が高騰し、スタートしたばかりのブロブ市場にとって最初の大きなストレステストとなった。
デンクンアップグレードで2024年03月15日に、「ブロブ(blob)」を運ぶトランザクションから最も恩恵を受けるとされるロールアップのネイティブトークンへの投資家の関心を高めるには至っていないと述べていた。
でも、大きく進化する発展途上である。
イーサスクリプションズ(Ethscriptions)と呼ばれるプロジェクトが、「ブロブスクリプション(blobscription)」と呼ばれる、データブロブにデータを書き込む方法、言い換えるとインスクリプションを発行する新しい方法を編み出したことを受けて、2024年03月27日にブロブのためのEthereumのガス料金が急騰した。
Dune Analyticsダッシュボードによると、2024年03月27日には「ブロブ」の基本料金が少なくとも582グウェイ(US$266)まで高騰した。
https://twitter.com/mcutler/status/1773037126575091854
2024年03月28日には、ブログの基本料金は約18グウェイ(US$8.69)まで下がっている。
「ブロブスペース」は、アービトラム(Arbitrum)、オプティミズム(Optimism)、ポリゴン(Polygon)、暗号資産取引所コインベース(Coinbase)のベース(Base)など、メインチェーンよりも迅速かつ安価にトランザクション(取引)を処理するためにEthereumのブロックチェーン上に構築された数多くのレイヤー2ネットワークにとって特に重要で、プロセスの一環として、レイヤー2は大量のデータをEthereumに保存する必要があり、全体のコストの大きな部分を占める。
Ethereumの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)は2024年03月28日のブログ投稿で、ブロブスクリプションの件で新たなブロブ料金市場が「価格発見モード」に突入したことを認めたが、データ料金は依然として従来のシステムでの料金よりもはるかに安いと指摘した。
従来のシステムでは、通常のEthereumのブロックチェーンのトランザクションに「calldata」としてデータを保存していた。
ブテリンは、「ブロブは無料ではないが、依然としてcalldataよりもはるかに安価だ」とし、「今後も、ブロブ数の増加と、各ブロブを最大限に活用するロールアップ機能の改善という両方の重要なスケーリング作業が継続して行われるが、それはもっと漸進的なものになるだろう」と述べた。
Ethereumが好きなのは、後悔とほぼ同時にものすごい高騰もしたことがあり、トークンが襲われる可能性の脆弱性も発見され、珍現象でお金が取り出せなくなったこともあったが、もう笑うより仕方がなかった。
2024年03月15日---Ethereumの「デンクン(Dencun)」アップグレードで、レイヤー2ソリューションがより安価にした。
2020年08月28日---US$10億以上のEthereumベースのトークンが襲われる可能性の脆弱性。
2019年02月10日---仮想通貨で珍現象!お金が取り出せない!
|翻訳・編集:林理南
|画像:Wikipedia/PhotoMosh
|原文:Ethereum Hit by ‘Blobscriptions’ in First Stress Test of Blockchain’s New Data System
Margaux Nijkerk
https://www.coindeskjapan.com/226106/
https://www.coindesk.com/tech/2024/03/28/ethereum-hit-by-blobscriptions-in-first-stress-test-of-blockchains-new-data-system/