中国の習近平の止めガネ・ピンが外れた。
香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」は2022年08月05日に、中国は、ペロシの台北訪問をめぐり、その家族に制裁を加えた後、国防省との会談の中止、不法移民、国境を越えた犯罪、気候変動に関する協力など、米国とのさまざまな交流をキャンセルした。
中国外務省は、北京が過剰に反応したとする米国の指摘に反撃し、この措置は正当であり、過剰ではないと述べた。
つまり、北朝鮮と同様にミサイルと撃ち続けることを正当化した。
それは同時に、ロシアとの絆を重視し、欧米関係を凍結するということだろう。
https://time-az.com/main/detail/77436
北京は、ナンシー・ペロシ米下院議長(US House Speaker Nancy Pelosi)の台湾訪問を受け、同議長とその直系家族への制裁に加え、米国に対する一連の対抗措置を発表した。
中国外務省によると、
中米軍事劇場指導者間の対話、
中米国防省の実務者会議、
北京と米国の間の海上軍事安全に関する協議メカニズムが中止される。
不法移民の送還、
刑事司法支援、
越境犯罪、
麻薬、
気候変動に関する協力も停止される予定だという。
ロシアでは、欧米企業が一斉撤退をしたが、それは中国では起こらないんか?
日本経済新聞 電子版は2022年08月05日に、中国人民軍が2022年08月04日に台湾周辺で演習を開始し、台湾東部沖へ複数のミサイルを発射したと発表した。岸信夫防衛相は2022年08月04日夜、日本のEEZ(排他的経済水域)内に5発が落ちたもようだと明らかにした。中国の弾道ミサイルのEEZ内落下は初めてだという。
日本の防衛省はEEZ外に落ちたものを含め計9発の弾道ミサイル発射を確認した。
5発は沖縄県・波照間島南西のEEZ内で、中国が設けた演習地域に落下したと推定した。
発射場所は中国内陸部、福建省沿岸、浙江省沿岸の3カ所だった。
4発は台湾本島上空を飛んだ。
岸防衛相は防衛省で記者団に「日本の安全保障と国民の安全に関わる重大な問題で強く非難する」と語った。中国の軍事演習については「非常に威圧的だ」と指摘した。
船舶や航空機への被害は「いま確認している限りない」と述べた。
外務省の森健良次官は同日、中国の孔鉉佑駐日大使に電話で抗議し、軍事演習を即刻中止するよう求めた。
日中両政府は2022年08月04日に調整していた外相会談を見送ると決めた。
中国側が中止を申し入れた。中国外務省の華春瑩報道局長は記者会見で、主要7カ国(G7)外相がペロシ米下院議長の訪台を巡る共同声明で「不当に中国を非難した」からだと説明した。
これで中国は、北朝鮮のミサイル発射を正当な行為と認めたことになった。
さらに日本にとって、最大の問題は、政治と経済の矛盾が通じなくなることで、もしこのまま進むのであれば、ロシアで起こったような企業の一斉撤退を視野に入れる必要がある。
そして、ロシアのガス問題と同様に、中国の経済で日本にもインフレが起こる可能性が出てきた。
中国はすでに、COVID-Zeroでの経済停滞を視野に入れているが、日本は全く甘い考えのままである。
つまり、ロシアとヨーロッパの次に来る、中国と日本、韓国を含む東南アジア問題に突入する可能性が高くなっている。
これがロシアと中国が考えていた段階かもしれない。
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