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キヤノン、グーテンベルグ生誕の国ドイツに、商業印刷機を供給。
キヤノンが手掛けるデジタル印刷機をOEM(相手先ブランドによる生産)供給し、ハイデルベルグのブランドで販売する。印刷業界ではフィルム版を使わないデジタル印刷機の導入が進んでおり、ハイデルベルグの顧客基盤を活用して展開を狙う。
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パソコンなどを使ったDTPのデータをフィルム版に焼き付けるのではなく、直接インクジェットで印刷する。
これは初期に大きな印刷物を製作する技術として開発され、その後インクジェット・ノズルの開発が進み、小型化された。
私は、最初の頃にクスダが開発した日本語版DTPマシンの開発に携わり、世界で初めてキヤノンのインクジェットで版下を作ったが、ノズルが詰まり、破裂するなど苦労した。
その本はソニー出版から発行され、印刷は大日本印刷であった。
当時はキヤノンのインクジェットのノズルとインクの同時開発であった。
キヤノン子会社でオランダのキヤノンプロダクションプリンティングが製品供給についての契約を結んだ。
チラシやパンフレットなど印刷業者向けの商業印刷機で、2025年からキヤノンのデジタル方式のインクジェット印刷機2モデルをハイデルベルグに供給する。
ハイデルベルグは印刷業界で主流の版を使って紙に転写する「オフセット」式では4割近くのシェアを持ち世界最大手である。一方でキヤノンが手掛けるデジタルインクジェット印刷機はこれまで持っていなかった。
ハイデルベルグの3男は、ドイツのグーテンベルグ大学の教授(Johannes Gutenberg-Universität in Mainz, Buchwissenschaft Professor)の初代はハイデルベルグの3男であった。
Buchwissenschaftの前は、Buch- Schrift- Druckwesenで、教授はハンス・ヴィッドマン(Hans Widmann)で、グーテンベルグ年鑑(Gutenberg Gesellschft Jahresbuch)の編集長でもあった。
またそれらを全て立ち上げたのはマインツの領主であったアロイス・ルッペル(Aloys Ruppel)で、グーテンベルグ大学を創設したのもアロイス・ルッペルであった。アロイス・ルッペルのお孫さん(姫)と私は、クラスメイトであった。
キヤノンは2010年にデジタル印刷の技術を持つオランダのオセ(現キヤノンプロダクションプリンティング)を買収し、キヤノンが持つインクジェット技術を掛け合わせたデジタル印刷機を手掛ける。
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版を使って紙に転写するアナログのオフセット式は安く大量に印刷できるメリットがある。一方でインクジェット式は版が不要でデジタル制御でき、少量多品種の印刷がしやすい。またアナログに比べて二酸化炭素(CO2)の排出を大幅に減らせるためアナログから切り替える動きが広がっている。
https://www.buchwissenschaft.uni-mainz.de
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC27C9G0X20C24A5000000/?n_cid=NMAIL007_20240528_A