データセンターはどれくらいのエネルギーを消費しますか?
世界最大の統計調査データプラットフォームでドイツからインフォグラフィクスで紹介しているハンブルク(Stadt Hamburg)にあるStatista GmbHのデータ・ジャーナリスト(data Journalist)のフローリアン・ツァント(Florian Zandt)の報告として2024年07月23日に、EIA(U.S. Energy Information Administration/米国エネルギー情報局)によると、2022年の世界の電力消費量は約27,000テラワット時だった。中国や米国などの国々の電力需要は、かなりの差をつけて最も高かったが、一部の経済大国の消費量に匹敵し、進行中のAIブームに後押しされた新たなプレーヤーが登場した。それがデータセンターだ。
IEA(International Energy Agency/国際エネルギー機関)が最近の報告書で指摘しているように、データセンターの推定エネルギー消費量は今後2年間で急速に増加する可能性がある。
データセンター、AI接続サービス、暗号通貨マイニングの2022年の推定中央値は415TWhで、すでにイギリスの電力需要を大幅に上回り、フランスの電力消費量と同程度だが、この数字は2026年には620~1,050TWhにまで上昇する可能性がある。IEAの報告書によると、これは最新の推定値に「少なくともスウェーデン1カ国、最大でドイツ1カ国を加える」のと同等となる。推定エネルギー使用量の中央値を計算すると、データセンターと関連産業は、2022年時点で中国(8,540TWh)、米国(4,128TWh)、インド(1,463TWh)、ロシア(1,026TWh)に次いで世界で5番目に高い電力需要を持つ日本の電力需要に匹敵することになる。
データセンターのエネルギー効率は向上しており、ドイツなど一部の国では法律で義務付けられているものの、AIのハイプサイクルによって増大する需要は、完全に緩和するには大きすぎる可能性がある。これは、Alphabet、Amazon、Metaなどの大手テクノロジー企業に特に当てはまる。国連による最新のデジタル経済レポートによると、GAMAM企業が運営するデータセンターだけでも、フィンランド、ベルギー、チリ、スイスなどの国よりも多くの90TWh以上のエネルギーを消費している。
ここから先は
人工知能と量子コンピュータ
人工知能と量子コンピュータの最新情報を時間軸と共に書き込んでいきます。
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?