実用的な人文書の新刊を送り出す出版プラットフォームを作っています
本記事は、株式会社金風舎が発行する「次世代の教科書」メールマガジンを転載しています。メルマガ購読はこちらから!
実用的な人文書の新刊を送り出す出版プラットフォームを作っています
「次世代の教科書」は、本の企画制作会社のデジカルと出版社の金風舎が共同で手掛ける出版事業ならびに商品・サービスの総称です。
「次世代の教科書」シリーズは、出版社である株式会社金風舎で発刊しています。現在はネット書店で販売するデジタル本のみですが、来春発刊予定で書店販売の単行本企画も進めています。
金風舎はコロナ禍に突入した直後の2020年に立ち上げた新しい出版社です。
「豊かで楽しい日本の未来をつくるため、各界で活躍する人々の知見、知識、経験を、すぐに読める本にしてお届けする」というポリシーのもと、ネットと親和性の高いデジタル本の出版を通じて、現役世代に役立つコンテンツを発信し、著者と購読者との対話の場をつくることを使命として企画出版に取り組んでいます。
失われた20年や30年と言われる日本経済ですが、既存のメディアでは取り上げられない小さな新しい時代の萌芽が各地に芽生えています。
それらを丹念に集め、デジタル出版技術を活かしてスピーディーに面白い読み物としてお届けすることで、豊かで楽しい未来をつくるための気づきや動機づけとしたい、そのための新しい著者と読者が集える場をつくること、つまりWeb上ですぐ本が読めるメディアをつくること、それが「次世代の教科書」の未来像です。
既刊本紹介
qbc「500人以上の無名の人にインタビューしたら人生変わった。」
著者であるqbcさんは「無名人インタビュー」という企画の主催をされています。「有名人だから面白いんじゃない。人は誰でも素晴らしく面白い」というコンセプトで、経営者、弁護士、教師、会社員、料理人、占い師、ITエンジニア、お笑い芸人、薬物中毒者、青年海外協力隊員など多様な人々へのインタビューをnoteで公開してきました。その数、3年間で約500人!現在はqpcさんだけでなく数人のインタビュアースタッフが加わり、「無名人インタビュー」は今やインタビュープラットフォームとして成長しています。
qbcさんが指摘するように、現代人は「知名度」という尺度に囚われすぎているように感じます。何をしているのか全く知らない相手でも「SNSのフォロワーが50,000人いる」と聞いたら感心してしまうし、逆に直接本人の話を聞いてすごいと思ったにも関わらず、「でもフォロワーは30人くらいしかいないんだ」と言われれば「あれ、やっぱりそんなにすごくないのかな‥…?」と思ってしまうのではないでしょうか。qbcさんの「無名人インタビュー」は、そんな「知名度経済社会」に根強く存在する「有名>無名」の固定観念を突き崩すような活動といえます。
『500人以上の無名の人にインタビューしたら人生変わった』では、実際のインタビューの様子を交えながら「無名人インタビュー」からわかる「話す」そして「聞く」という営みのもつ価値が明らかにされていき、最後には「インタビュー」というコミュニケーションにどのような可能性があるのか、という展望が語られます。
「でも、やっぱり「有名>無名」なんて当たり前じゃない……?」
そんなふうに思った方にこそ、是非読んで欲しい一冊です。
「次世代の教科書」シリーズ
過去の枠組みに囚われず、「当たり前」を新しく刷新していくことが求められています。そのために、情報が豊富に入手できる現代だからこそ、読書を通じて一つのテーマに深く取り組み、新しい視点を得る時間が重要になってくるでしょう。「次世代の教科書」が提供するのは、そうした「当たり前」を変える契機となるような読書体験です。
サービスサイト紹介
🌟 「問い」から始める講義ノート集「次世代の教科書」 🌟
「次世代の教科書」のデジタルライブラリーサービスです。
ウェブブラウザ上で手軽にアクセスでき、サブスクリプションへの加入と会員登録をすることで、隔月で追加される豊富で実践的な知識にいつでも触れることができます。充実した無料試し読みも用意されており、気になる本は単体で購入することも可能です。
専用アプリのダウンロードなどは一切不要です。ネット環境さえあれば、通勤・通学などの隙間時間にストレスなく面白く価値のある文章を手軽に楽しむことができます。
「次世代の教科書」は、読書体験にとどまらず、読者が主体的に「問い」に向き合う力を育むことを重視しています。各本には編集部が提起した魅力的な「問い」が書影として提示され、学びの深化が期待できます。
新刊情報やnote記事の更新は、メルマガや公式LINEを通じて手軽に入手できます。未来を切り拓く学びの先に、「次世代の教科書」が待っています。
サービスの詳しい解説はこちらから!
編集後記
『500人以上の無名の人にインタビューしたら人生変わった。』の序盤において「人間は教科書であり、その人からしか学ぶことができない真実がある」という主張が展開されます。様々な人の生き方をコンテンツにし、そこから学びを得る──まさに「次世代の教科書」が目指すところでもあるのではないでしょうか。同時に、自分自身の体験やそこで培われた思考をベースに語られる言葉は、あくまで一人の視野に拠るものでしかないということも忘れるべきではないように思います。
「次世代の教科書」の仕事をしていると「教養」というものについて考えざるを得ないことが多いです。そもそも「教養」とは何なのか。「教養を身につけるべき」とは盛んに言われますが、なぜ「教養を身につけるべき」なのか。自分はおそらく「教養を身につけていることでどのような場面で役立つのか?」と問われたとき、スッと答えることができません。もしかして、これこそ「教養を身につけていない」証だったりするのでしょうか。
(「次世代の教科書」編集部員 小阿瀬)
メルマガ登録はこちらから!