学び@会社の数字
どれを覚えればいいか、わからんので、とりあえず大事そうだと思うものを、できるだけわかりやすく。
会社の成績表(合格水準)
・売上高総利益率(粗利率):30%
・営業利益率:5%
製造業:5〜6/情報通信:7〜8%
小売:2〜4%/飲食・サービス:4%
・当期純利益率:3%(6%優秀)
・ROE:8%(10%優秀)
上場企業平均:8%
アメリカ主要企業:18%
欧州主要企業:13%弱
日本主要企業:9%
<ROEを株主が重視する理由>
その会社の事業=「金融商品」が
何%の利率で回っているかを見てる。
→定期預金より得か、損か?
会社の基礎体力
・自己資本比率:30%〜40%
→日本の上場企業平均:38%
・手元資金:費用の2ヶ月分(PLの1/6)
・流動比率:120%
・当座比率:90%(当座資産÷流動負債)
・人件費:売総の50%
・総資産回転率(売上高÷総資産)
→小売1.4倍/製造業1倍以下は資産ダブつき
・PBR:1倍超え(株価÷1株当たり純資産)
会社の評価
・PER(株価収益率)Price Earning Ratio
=株価÷1株当たり当期純利益
→20倍(標準)10倍(安い)40倍(高い)
→成長を期待する企業は高くなる
・EV(企業価値)Enterprise Value
=株式時価総額+ネット有利子負債※
※有利子負債ー(現預金+現金同等物)
・EBITDA(金利・税・減価償却前利益)
=税引前利益+支払利息+減価償却費
or =営業利益+減価償却費+のれん償却費
・EV /EBITDA倍率
=買収コストを何年で回収できるか?
→8倍目安/8〜10倍が適切
→M&A時:5倍程度なら「買い」。10倍以上だと「高い」
してもいい借金
・有利子負債は、税後経常利益の10年分以内
=有利子負債÷(経常利益−法人税等)
・ネット借入額<付加価値(売上−仕入)
→ネット借入額=借入金ー現預金
注目のROIC(投下資本利益率)
=(営業利益ー法人税等(40%))/(純資産+有利子負債)
☆投下資本に対して、本業でどれだけ利益を出したか
👉資産効率を示す指標
固定資産を売却して得た資金を、投資などに利用すれば、借入を増やさなくてもできるので、資産効率はあがる
👉15%以上あると魅力的
☆本当の稼ぐ力をみる
ROEは借金を増やしても、自社株買いに充てて自己資本を減らせば値が高まる。こうしたレバレッジ効果の影響を除いたのがROICで、より稼ぐ力に焦点をあてた指標とされる。
☆NTTはROICの目標を、7%(19年3月)→8%(24年3月期)に高める計画。
☆日本企業のROICは19年3月期で6.8%
→10%前後の欧米勢に見劣りし、株主からの改善圧力が強い。新型コロナの影響で事業活動が停滞する中で資産の現金化の動きは広まる
☆中期計画の中で、経営目標としてROICなどの資本効率性を採用する企業は、株価が長期的に上昇しやすい傾向