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サービスマネジメントが「IT」から「デジタル」に大きく変わるワケ 第1弾~DIG2 Nextのコンサルティングは少数精鋭~

何のためにデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めるのか。
目的は企業ごとに違います。しかし、「多数のデジタルサービスを組み合わせて実現する」という点は共通です。ベンダーをまたいで多数のデジタルサービスをスマートに管理し、品質を向上させ、狙い通りの効果を引き出す。
それが「デジタルサービスマネジメント」であり、DIG2 Nextのコンサルティングを支える根幹の考え方です。その特長と新たな変革について、鈴木社長と同社のコンサルタント小田氏に3回にわたり聞いてみました。


課題の整理と戦略の立案から実行まで、顧客と一緒に取り組む

――DIG2 Nextのコンサルティング、その特長とは何でしょうか。

鈴木 一般的なコンサルティングでよく見られるのは、お客様の課題を整理して分厚い資料を作り、「実行は、お客様の責任でやってください」と言って終わるパターンです。課題の整理や提言も重要ですが、本当に難しいのは実装です。お客様によっては、途方に暮れてしまうケースもあるでしょう。

当社では、課題の整理と戦略の立案だけでなく、それを実行し、解決を見届けるまで、お客様と一緒に取り組みます。実行の段階で障壁やお客様社内の抵抗があっても、私たちが入って一緒に解決します。

小田 私がDIG2 Nextに入社して初めてお客様とのミーティングに同席したとき、鈴木がまるで「お客様側のスタッフ」であるかのように見えました。スケジュール作成をリードしていたり、方針や新しい考えられる方に賛同が得られない現場からの声に対応したりと、お客様と一緒になって取り組みを進めていたからです。

鈴木 当社のコンサルティングは、4つのステップで進めています。ステップ1は「サービスマネジメント導入計画の支援」です。まずはサービスマネジメントの戦略を明確にし、そこに至るためのロードマップを作ります。自分が実践するつもりで、お客様と一緒に立案します。

ステップ2は「デジタルサービスマネジメントにおける課題整理と、あるべき姿の可視化」です。他社のコンサルティングは課題の洗い出しや現状分析に時間や工数をかけすぎていると感じることも多いのですが、当社は既にステップ1で方向性を明確にしていますから、この段階で時間とコストをかけすぎて進捗を停滞させてしまったり、つまずいたりすることはそうありません。

ステップ3は「複数サービスプロバイダにおけるマネジメントシステムの確立」です。ここで「SIAM™(Service Integration And Management)」のフレームワークを使います。複数のベンダーやプロバイダをまたいでサービスを効果的に管理できるマネジメントシステムを作っていきます。お客様の課題や悩みを1枚の絵で可視化し、納得感を得ていきます。

ステップ4は「効率的なサービスマネジメントツールの導入・活用支援」です。お客様は何らかのツールを既に導入済みであることが多いです。しかし、煩雑、複雑な使い方をしていることが少なくありません。プロセスとツールに改善の余地は大いにあります。

最近、当社の新たなメンバーとしてツールの実装に詳しいコンサルタントが加わりました。小田さんがそうで、ツールの実装と運用についても支援できる体制がこれで整ったことになります。


人数の多さや資料の厚みには、価値がない。短期間で最大の成果を

――大手コンサルティング会社は、大人数のチームで課題に取り組むイメージがあります。DIG2 Nextはなぜ少数精鋭で対応できるのでしょうか。

鈴木 経験や能力のない人が束になっても、経験豊富で能力の高い1人のコンサルタントにはかないません。また少数精鋭の方が、仕事が早くコストもかかりません。大手コンサルティング会社のチームには、調べ物や資料作りのような作業をするだけのメンバーがいたりして、余分な人件費を払わされる場合も多いと感じています。

当社の料金は「人数×工数」ではなく、「成果」を基準に設定しています。「人数×工数」だとしたら、工数をかけた方が儲かります。しかし「成果」だからこそ、短時間で最大の成果を生む方向に努力できるのです。人数の多さや資料の厚みには、価値がありません。

小田 業務や課題について、いくらコンサルタントが話を聞いても、お客様より詳しくなることはありません。課題を解決するのはお客様であり、私たちはその中に入って課題解決にたどり着くまで支援するというスタンスです。

鈴木 お客様がご自身で解決しなければ、システムは最終的にお客様ご自身のものになりません。当社のコンサルティングでは、お客様が仕組みをよく理解し、お客様のものにしていただくことを目指します。コンサルティングが終了した後も、自信を持って運用していただける状態を作ります。


サービスマネジメントモデルをベストプラクティスとして活用

――コンサルティングサービスの中で、「DIG2 Nextデジタルサービスマネジメントモデル(※)」機能モデルはどのように活用していますか。

※旧称「ePlugOneデジタルサービスマネジメントモデル」。2025年1月、リニューアルに伴い名称を一新

鈴木 お客様の組織や状況に合わせ、モデルの中から必要なものを組み合わせて最適なマネジメントシステムを作っています。モデルの概要をホームページで公開してからは、このモデルの詳細に興味を持たれて連絡いただくお客様が増えています。

小田 提案にモデルを使うことは多いですが、モデルに無理に当てはめてコンサルティングしようとは考えていません。モデルは当社のノウハウと経験から生まれたベストプラクティスですが、すべてのお客様にそのままでは使えないからです。

鈴木 ベストプラクティスやツールはよく練った内容にしています。それでも、お客様が大切にしているビジネスの特性を加味していないツールに無理に合わせてしまい、失敗することは十分にあり得ます。どれだけビジネスを理解し、IT管理の先にあるデジタルサービスの管理を見据えて検討できるかが重要ですね。
 
(第2弾では、DIG2 Nextのコンサルティングサービスがいかに変わったか、詳しく見ていきます!)

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