4.集団栄養指導の作り方(新米栄養士向け)話の流れを組み立てる♪
こんにちは!
dietitian-onlineです。
今日も引き続き、自信をもって集団栄養指導をこなすコツをご紹介します。
これまでの記事では、
1.自己紹介
2.おまじないフレーズ
3.話す内容の予告
をお話しました。
ここまでいけば、患者さんも安心して聞き進めることができます。
書店で本を買う時、目次を読まないで買わないですものね。
あの感覚と一緒です。
ここからは、本の構成と同じで、
第一章
第二章
第三章
というように、何をどの順番で話すか、という話の流れを作ります。
前回記事にも書きましたが、新米栄養士の場合は、初めは先輩の講義のやり方をコピーして、話すことに慣れるトレーニングが大切です。
慣れてきたらアレンジできるようになりますので、その時の参考にこの記事を使ってください。
話の流れというのはとても大切です。
いきなり面倒なカロリー計算とか、患者さんはまずやりたくないですよね。
そして、極論、別にカロリー計算なんて不要です。
以下をきちんと患者さんに伝えることができればOKなのです。
1.各栄養素の血糖への変換率
2.栄養素別の血糖変動パターン
3.糖類の分類(単糖類、少糖類、多糖類)
これを理解できていれば、あとは体重の推移をみたり、食後の適切なタイミングでの活動量の確保ができれば、血糖コントロールの維持は比較的良好に行えるはずです。
私の勤める病院では、これに加えて食品交換表の使い方と、前回記事で説明したような天丼やラーメン・寿司やスパゲッティのフードモデルを使って、エネルギーの概算を出せるようにするワークと、さらにアルコールや外食・嗜好品との付き合い方を伝えています。
でもこれ、私の勤める病院では2時間くらいかけているのですが、2時間やるともう、お腹いっぱい、不消化になりそうです。
とにかく、上記の1~3を患者さんによく理解してもらえれば、食事療法は半分以上できたも同然と思います。
ですので1~3の説明をしっかり、かつ興味をもっていただけるように話す必要があります。
今日は流れをお話しますので、以下に大まかな流れを記載します。
多少前後したって問題ありません。
1.各栄養素の血糖への変換率
2.栄養素別の血糖変動パターン
3.糖類の分類(単糖類、少糖類、多糖類)
4.医師の指示エネルギーの確認と算出方法
5.食品交換表とカロリーブックの比較
6.食品交換表の使い方
7.フードモデルと表1~6・付録の照会
8.天丼などのエネルギー概算方法の説明
9.アルコール、外食、嗜好品
10.まとめ
この流れで話すと、患者さんも興味をもって聞いてくれます。
1,2,3の話は、メディアではあまり聞きませんし、たいてい「へ~」と言って聞いていただけるので話していても楽しいですよ。
さて、この「集団栄養指導の作り方」では、下記の内容をお話しました。
1.自己紹介
2.おまじないフレーズ
3.話す内容の予告
4.話の流れを組み立てる
糖尿病を例にとりましたが、他の疾患でも同じです。
1.自己紹介をして、
2.患者さんにリラックスしていただけて、自分も楽しくなるフレーズをはさむ。
3.本の目次のように、話す内容を予告する。
4.話の流れを組み立てる。(話の本筋を話してから肉付けする)
あとは何よりも練習です。
そのお話は次回!!
では、また!
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