【文学の愉しみ方】

何かの本を
読んだり聴いたりして
気に入った表現や言い回しがあると
ひっそりと
胸の奥の方にしまい込む
誰にも
悟られぬように

さうして
虎視眈々と狙うのだ
その言葉遣いが最も脚光を浴びれる
場面を

其れを編み出した作者よろしく
彼女また彼のマントを
羽織って演じ
血の中に紛れ込ませる

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