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DigiDaigaku Genesis ウォレット分析 -2022 Nov-

はじめに

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レポート

今回は8月にフリーミントが実施され、その後巨額の資金調達発表と共に一気に高額化したNFTプロジェクトDigiDaigakuのGenesisです。ミントは既存のNFT層ではなくゲーム層を中心に行われたと言われている為、ホルダー層は今までのBlueChipホルダーとは大きく異なっている可能性があります。一体どのような人々が所有しているのか、早速見ていきたいと思います。興味ある方は是非どうぞ!

※同じプロジェクトのNFTを複数のウォレットで管理する人は基本的に少数という前提で、本レポートは複数ウォレットを鑑みず1ウォレット=1ホルダーのように表現しています。その点はご容赦下さい。

保有数分布

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まずGenesisは2022体しかないプロジェクトなので、当然全体的に数は少なめです。ホルダー総数が814人で、単純な平均保有数を見ると一人あたり2.5枚と、他のプロジェクトと比べてもこの辺りは平均的です。

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保有数分布を%で見たものがこちらです。率で見ると1枚保有が67%、2枚保有を合わせると80%を越えるくらいですが、これまた平均並みの比率です。高額NFTなので、現在の市況も相まって後から参入してきた人で多くの枚数を所有している人は少ないと考えるのが現実的でしょう。

上位ウォレット

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お馴染みクジラ達のウォレットの覗き見です。

まず第1位は100枚所有の方です。運営アドレスかと思いきや見たところ違いそうです。このアドレスの特殊性は100のアドレスがフリーミントをした後に、全てこのアドレスに転送している事です。よってCEOのGabeなりLimit Breakの投資家なりが、少し手の込んだ手法でミントして現在の所有に至ってると思われます。そんな事してもこうやってバレるのに。。。

第2位は99枚ですが、こちらがLimit Breakアカウントでした。比率にして約5%なので、よくある運営保有率と言えます。

続いて第3位は74枚保有のhype.ethさんです。履歴を辿ると8/10に(恐らく)平均1ETH以下でこの内のほとんどを購入した模様です。恐るべき先見の明ですが、それ以外もあらゆるNFTを大量購入しているDegenです。第4位も同じような方でjezさんです。

どんどんいきましょう。第5位はよく分かりませんでしたが、第6位は恐らくmaffsさんです。8/9に1枚ミントしてますが、同日に0.2ETH以下で買いまくってます。凄い!

その先、第7位から第10位の方々も確認しましたが、これらの方々は1ETH~2ETHぐらいで大量買いしているような方々でした。それはそれで凄いですね!

分散化率

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Unique Wallet率は40%でした。巷では50%越えるとかなり分散化が進んだと認識されます。まだミントから約3ヶ月強ですから分散は進んでいる方と言えるかも知れませんね。

またクジラ率ですが、こちらは20%でした。この数字は第2位の運営分を除いた分の合計で計算しました。この数字は他のプロジェクトと比較するとかなり高い数字です。Genesisは当分保有メリットがありますので、この比率はあまり下がっていかないかも知れませんね。

尚、クジラ率に関する詳細はこちらをご確認下さい。

ウォレット作成時期

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このデータを取得した時点(2022年11月18日)での経過月数です。約半数が1年以上のウォレットで平均を見るとなんと1年4ヶ月~5ヶ月です。いわゆるNFTの盛り上がり初期のタイミングでウォレットを作った層です。しかし2番目に大きなグループを見ると、一番新しい3ヶ月以内に作られたウォレットホルダーです。こちらはDigiDaigakuに惹かれて入ってきた層なのでしょうか。

通常、このパイグラフでは古い順か新しい順に並びやすいので、古参新参混じり合うちょっとユニークな結果となりました。

新規参入

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では新規参入にフォーカスしてみましょう。これはこれで意外な結果となりました。なんとこのこのプロジェクトをきっかけに入ってきた人々はほぼ皆無のようです。正直初期のフリーミント組は分かりませんが、現状は分かりやすく新規参入者は残っていないようです。

定義はこちらをご確認下さい。

ガチホ状況

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こちらも極めて明快な結果となりました。なんと!フリーミント時から保有している人は2%しかいません!しかしこれはある意味納得の結果なのかも知れません。フリーミントでここまでフロアが跳ね上がったプロジェクトは稀有ですから、その過程で売却してしまった人がほとんどなのでしょう。しかし、現在の状況から考えるとガチホが正解だったかも知れませんね~。

ここでのガチホの定義はこちらを参考にしてください。

NFT平均購入価格

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いつも通りTop25%から見ていきましょう。この3.4ETHはかなり高めの部類です。一方で平均を見てみると相当低いようです。保管専用のウォレットに入れている人が多いのかも知れませんね。

Top10プロジェクト

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OpenSeaで認証マークがついているプロジェクトなどを全て手作業で抽出して並べています。

このランキングは個人的にそのプロジェクトを色濃く表す指標だと思ってます。このプロジェクトも然りで2つの特徴が見て取れます。

一つは有名プロジェクトホルダーが目に付くこと。Otherdeed、CloneX、Moonbirds、Azukiホルダー達です。ここのOtherdeed以外のプロジェクトがTop10に入るのは珍しいのですが、それらのプロジェクト同様に今後の投資パフォーマンスに期待して購入した層ではないかと思います。

2つ目は普段見慣れないプロジェクトが並んでいることです。そもそも第3位にUniswap V3 Positionsが入っている事が異色です。第4位もマニアが好きそうなフルオンチェーンのTerraforms、そしてその次はカワイイ猫キャラのtubby cats。そして言及を忘れてはいけないのは第8位のFoundationと、これら4つに共通性があまり見い出せません。。。

メジャープロジェクト保有者比率

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国内外に拘わらず、この数値は小さいのが当たり前です。しかしこのプロジェクトは20%にも上りました。

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次に6つのプロジェクトを個別に見ていきます。Top10にも半分入ってましたが内訳はこのようになりました。

メジャープロジェクトホルダー率に関する補足はこちらをご確認下さい。

国内外比率

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国内ホルダー比率が12%と出ました。自分で言うのもなんですが、これは正直精度が高くありません(汗)。自分が知る限り日本では10人もいません(もちろん知らない人は沢山います)。12%は94人なのでちょっと考えづらいですね。こうなった背景としてDigiDaigakuの絵柄的に日本のNFTプロジェクトを複数所有している海外の方が結構いるという理由はありそうです。実際にホルダーTop10にいる方でMEGAMIをそれなりに所有している方を発見しました。

算出方法が不明な方はこちらをどうぞ。

プロジェクト比較

毎回、国内プロジェクトは初回無料レポートのGalverseと各種指標でいつも比較してますが、今回は国内プロジェクトではないので割愛させて頂きます(海外の比較用も何か考えねば・・・)。

比較として過去の他のプロジェクトの数値が気になる方はこちらから是非どうぞ。

まとめ

フリーミントから大成功したプロジェクトなので、2次流通で回転していった結果、ガチホしている人や新規参入組がほぼいないのはある意味納得の結果でした。その後、購入していった人々はウォレットの年齢層やTop10プロジェクトを見る限り、あらゆる層が混在していそうです。また有名プロジェクトのホルダー達も魅力に感じ始めているのも間違いないでしょう。

DigiDaigakuはGenesisとHero、またこれから出てくるVillainもホルダー構成が少し違うような気がします。そのあたり個人的に興味があるので、今後どこかのタイミングで順に調べていくつもりです。

おまけ、雑感

以前スペースでも話したことがありますが、筆者はDigiDaigaku Genesisを保有しています。その購入の決め手になったのはLimit BreakがスーパーボウルCMを購入したというアナウンスでした。

ニュースによるとスーパーボウルは今年約1.1億人が視聴したと言われています。来年も恐らく同等ぐらいでしょう(一方、Gabeは何故か6000万人と言っている)。その30秒CMのコストが650万ドルとの事で、日本円にすると9億円以上になります。一見、広告としては恐ろしい金額に思えますが、2回のラウンドで既に2億ドル(約280億円)を調達している会社にとっては大した金額ではありません。

また仮にCMからのCVRが0.5%だとすると、30万人がDigiDaigakuのゲームなりエコシステムにやって来る事になりますので、これは単純計算で一人約22ドル回収出来れば元が取れてしまいます。これはNFT文脈で説明すると、1ETH=$1200換算で約0.018ETHです。ロイヤリティ10%なので、取引額で一人0.18ETHです。こう考えると、スーパーボウルCMは実はとても効率的な広告な訳です。

もちろんこれはCVR次第のところがあります。既に過去2回スーパーボウルCMを使っているGabeはCVRをよく理解しているので回収に十分勝算があるのでしょう。

さて、では何故自分がGenesisを買ったかというと、DigiDaigakuのゲーム/エコシステムの頂点に君臨する位置付けであり、仮に数十万人がそのエコシステムにやってきた際、2022体の希少性が単純計算で確定するからです。

また、NFTのプロジェクトで今までこれほど予算をかけて広告をしたプロジェクトは当然ないのですが、スーパーボウルのタイミングでの大掛かりなイベントを通じてDigiDaigaku自体とGenesisの存在はWeb3以外の層に広く認知される訳ですので、ひょっとしたら、ゲーム以外でもIPとして確立されていく可能性もあります。

Limit Break設立のタイミングやCM発表のタイミングでどれほどゲーム製作が進んでいたかは不明です。恐らく2月のスーパーボウルのタイミングではゲームは出てこないと考えるのが妥当でしょう。その場合、数十万の人をDigiDaigakuにどうオンボードするのか?これが筆者の最大の関心です。Gabeは今までにないWeb3 experienceを用意すると言ってますが、この辺りは続報を楽しみに待ちたいと思います。

勝手にリンク

毎週の振り返りはharuxxさんとmiinさんの週間NFTニュースで!
DigiDaigaku全般はLouさんの記事で!(内容被ってないよね?)

最後に少し宣伝

実はこのようなウォレット解析はミント前に集めたWLでも出来ますし、ミント後のKPI確認としても個別に提供できます。興味ある方がいましたら当方のTwitterアカウント@diego_0xまで是非ご連絡下さい。


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