見出し画像

#29

生まれた町が好き。
後天的に育まれた感性の源泉。
だけどそれ以上に、
先天的な自分という存在に合ってたような気がする。
今日はまたその町に会いに行った。
晴れた青と、休日の空気が似合うジオラマの町。


私の心象、原風景には人がいない。
対人的なそれらはほとんど私に残っていない。

失恋の激しい痛みも
完全に過ぎ去るまでに時間はかかるけど、
過ぎ去ってしまえば思い出はそこに残らない。

美化されることも、醜悪にまみれることもなく。
ただ無くなってしまう。
唯一私に残るのは、その時期に見た心象に近い景色。
誰かとの思い出じゃなく、
自分に残るのはいつだってひとりで感じた景色だけだ。

良いのか悪いのかは分からない。
そういう生き方をしてきてしまった。

心を閉じて、人との繋がりから得られたかもしれない素晴らしい経験や関係性を犠牲にして、
代わりに見つめ続けてきた自分の原風景や自然と繋がっていられる心を手に入れた。

好きな人しか好きになれない。
誰だってそうだよな。

最近はどうしてか、少しずつ感覚が変化している。
他人あっての自分だとわかってきた。
劣等感を生み出すのは相手ではなく自分自身で、
他人同士で生きているのだからこそ、
自分は自分であるべきだったんだと。

もっと我儘になればよかったな。
自分はこんな人間なんだ、って。

誰彼構わず繋がれば良いというものじゃないけど、
好きな音楽を作る人が、
素敵な写真を撮る人が、
物語を作る人が、
好きな顔でたくさん笑ってくれる人が
周りにいる今がなんかいいなっておもう。

基本的には人間があまり得意じゃないし、
一人の方が好きだけど、ちょっと努力してる。
上部ではなく中身でね。

これから先の人生で振り返った時、
大切な景色の中に大切な人がいる日がくるといいなぁと 上の空で思っていた、今日。


あなたの大切な景色はありますか?
また、明日。

#25時ごろ待ちあわせ #25時 #日記 #感性 #自分 #他人 #原風景 #未来

いいなと思ったら応援しよう!