#13
歳を重ねることを楽しみのひとつと思えるような生き方をしていきたい。
この先誰かと長く一緒にいるのなら、
お互いの命が育って、熟して、
終わりへ向かっていくのを愛せるような人がいい。
ぼんやりしていたら、あっという間に過ぎていってしまうだろうな。
1日が長いと感じていたのは、一体いつまでだっただろう。
東京事変の閃光少女の歌詞で、
〝昨日の予想が 感度を奪うわ 先回りしないで〟
という一節がある。
この曲を初めて聞いた時から今まで、時折思い出す言葉。
歳を重ねるとそれだけ、積もった経験則から予想がついてしまう。
あらゆる物事を測って生きていたら感度は鈍って、感性はどんどん死んでいく。
瞬間の感度を大切に生きていたい。
閃光少女の歌詞のように。
***
誰かの人生を想像したことがありますか?
自分の目に見えてる範囲しか分からないのに、
その明暗を知った気になって、自分のことのように想像するのです。
思い込みが激しいと、途端に人生はおかしな方へ転がっていく。
だから他人にあまり興味を持たない。ようにしてきた。
だって疲れる。
心を開いていない相手にジャッジされるのは息がつまるし、
通じ合っていると思った人から突然鋭利な言葉を突きつけられるのも自衛が間に合わない。
血だらけだ。
人間って分かり合えはしないんだって、
今までどれだけ思い知ってきただろう。
〝好きな人しか好きじゃない〟
我儘かもしれないけど、
極論はこれに尽きるのかもなぁ。
ハッキリとした理由がなくても何となく好きな人とか、本当に大好きな人とか。
そういう人しか好きじゃない。
そんなスタンスありでしょうか。
みんな違う心を抱えて、同じ世界で生きている。
どんな人生を過ごすかはひとつとして同じではない。
それぞれの好きな人のために言葉をつかいたいよね。
心や時間を割きたいよね。
大人になるにつれ、そういう気持ちが強くなる。
争いや揉め事が心底苦手だ。
感じ方はそれぞれだから、なくなりはしないと思うけど、
ある種で他人への興味を手放して、
他人への理解を忘れなければもっと楽に生きられるんじゃないかなって最近よく思うんです。
今日はどんな事を感じましたか。
また明日。