風の異邦人
あたりまえのように星が瞬いて、
あの夜と同じ場所 同じ角度でそれを見上げる
僕たち ふたり。
頼りない背中
消え入りそうな横顔に木星が透けて視えたとき
これが夢なんだと気づく。
悪夢の中でも時は 進んでいた。
風が吹き 太陽が在るのにすべてが闇のこの世界に
僕らは何をやり残したのだろう。
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