見出し画像

現地学校と日本語補習校

インターナショナルスクールと日本人学校と日本語補習校

私は日本では地方都市の出身で、さらにそのなかでも農家の多い郊外(市街化調整区域 ☆)で、同じ世代(現アラフィフ)の、高校までの流れの大半は
公立幼稚園/保育園 → 公立小学校 → 公立中学校 → 公立高校/私立高校
というのが一般的でした。

☆ 市街化調整区域とは
”「お店や住宅などを積極的に作ってはいけない、田舎のままにしておくエリア」というイメージです。この区別は都道府県ごとに管理されていて、市街化調整区域に建てる建物を建てる場合は、原則は一部を除いて、都道府県の許可を得なければなりません。”
https://myhome.nifty.com/column/ikkodate/181011263824/

私立中学校は1~2校程度しかなく、市街地へ通学するので、バス利用か、車での送迎が必要なので、同じ小学校の同学年で私立中学へ進学したのは2人だけでした。
今はきっとあまり珍しくもないフリースクールとかインターナショナルスクールというような選択肢は、当時は、聞いたこともありませんでした。

1.  日本人学校

私が小学生のころ叔父がタイ駐在となり、一家はタイへ帯同、私の従姉妹たちがタイの日本人学校に転校する、というので、はじめて「日本人学校」という存在を知りました。
私の一つ年下の従妹は、日本で高校進学するため、タイ在住中の家族から一人離れて、中学2年生の終わりからわが家であずかることになりました。
日本人学校は全日制で、日本の小学校、中学校と同等の課程があると認定されていて、在学期間は日本での義務教育期間であれば当該期間をそこに充当されるので、私の従姉妹は、日本帰国後に、中学卒業をわずかあとに控えた私と同じ公立中学2年生の3学期に編入しました。

駐在地に日本人学校があっても、駐在国が英語圏だったり、英語圏以外の場合でもインターナショナルスクールの選択肢がある場合には、子どもの編入先として日本人学校を選択しないご家庭も多い、と、世界各地に駐在帯同経験のあるママ友から聞きました。

2.  現地学校(ローカルスクール)

【重要】 特別に学習支援が必要な場合など、個別のケースではそれぞれ対応が異なり例外などもあると思いますが、こちらでお伝えするのはあくまでも、一般的な事例です。

前出のママ友からは、駐在国が英語圏の場合は、英語教育を目的として現地学校(ローカルスクール)へ転入学させることを選択する家庭も多い、と聞きました。ローカルスクールは、そこに住んでいる現地の子どもたちが通っている学校で、公立(パブリック)も私立(プライベート)もあります。
数年後に日本に帰国することが前提の駐在家庭の場合でも、その国での正式な学校として認可されているローカルスクールであれば、日本に帰国したあとでも、学校在籍期間が認められ、義務教育期間であれば、原則、本来在籍する学年に戻ることができます。(個別のケースに関しては各市町村教育委員会へ ☆)

☆ 文部科学省 トップ > 教育 > 小学校、中学校、高等学校 > 小・中学校等への就学について > 就学事務Q&A > 7. 外国から帰国した学齢児童生徒の就学手続について
外国から帰国した学齢児童生徒の小・中学校への編入学に当たっては、原則として、その年齢に応じ、小学校、中学校又は義務教育学校の相当学年に編入学することになります。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/detail/1422243.htm 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
公益財団法人 海外子女教育振興財団  > 帰国に向けて > Q7 帰国しました。学校に行くにはどのような手続きをすればよいでしょうか?
公立の小・中学校に入学・編入学を希望している場合、市区町村のルールによって通う学校が決まり、就学手続きを行います。(中略)  私立・国立の学校を希望している場合や高等学校への入学・編入学の場合は選抜試験に合格する必要があります(試験内容は学校によって異なります)。
https://www.joes.or.jp/cms/joes/pdf/kojin/kikoku-pam.pdf 

現地学校(教育機関・施設・団体・組織など含め)にも、いろいろあります。私がこの国で知った範囲ではありますが、学校の種類として、公立、私立のほか、チャータースクール(政府機関からの規則や規制が少ない民間運営学校)、グリーンスクール(インターナショナルスクールに含まれる)、ほかには学校ではありませんが学齢期の子どもの教育方法の一つとしてホームスクーリング(自宅学習)もあります。

現地学校では、現地で使用されている公用語での教育になります。(インターナショナルスクールは除きます)。
わが家のボーイズは、現地公立学校に編入学。英語はまったく理解できませんでしたが、この国で、当時の年齢に該当する学年に編入できました。
ただ、長男は本来 Year7(7年生 :下の※参照)になるところ、1月から新学年開始のこの国では、小5の3学期にもかかわらずインターミディエイト(下の※参照) で二男と学校がわかれてしまうこと、さらに長男は早生まれであることもあり、一つ学年を下げて長男 Year6、二男 Year4で同じプライマリースクールでスタートすることにしました。(長男へのこの対応を、許可してくれるかどうかは学校によって違うということが後でわかりました。)

3. 日本語補習校

補習授業校、というそうです。
私の住んでいるところでは、日本語補習校、とよばれていますが、日本語を教えてもらうところではなく、日本語教科の授業が行われていて、日本人学校とは違って、全日制ではなく、現地学校に通いながら補助的に日本の学校教育を受けられるところです。補習校だけで小学6年+中学3年間をすごしても、日本の義務教育を修了したことにはなりません。

公益財団法人 海外子女教育振興財団  > トップページ > 海外学校(在外教育施設)> 関係者のみなさま在外教育施設とは
補習授業校 :文部科学省、外務省から援助を受け、現地校や国際学校に通学している子どもを対象に、土曜日や平日の放課後などの限られた時間を利用して日本の国語を中心に授業を行う学校。
https://www.joes.or.jp/zaigai/detail 

わが家のボーイズは、現地学校に通いながら、長男は4年間、二男は7年間、補習校へも通いました(二男は現時点ではまだ補習校在学中、3月で卒業)。現地学校では今年から、長男はYear13、二男はYear11になりました。

※【この国の学年について】

日本では、義務教育は、6年間の前期課程(小学校)と3年間の後期課程(中学校)の9年で、満6歳の翌日から満15歳になる学年が終わるまでで、小中一貫教育学校や中等教育(中高一貫教育)学校、特別支援学校などを除いて、小学1年~6年、中学1年~3年、になりますよね。

この国では5歳の誕生日を迎えたらプライマリースクールに入学することができます。6歳までには入学しなければいけません。日本のように入学時期が決まっていて一斉にスタートするわけではないので、入学式というのはありません。
6歳からは Year1(1年生)、プライマリー(小学生)はYear6(6年生)まで、インターミディエイトはYear7(7年生)からYear8(8年生)まで、セカンダリーはYear9(9年生)からYear13(13年生)まで5年間ですが、義務教育期間はYear11(11年生)の16歳までです。

一般的には、プライマリースクール6年間、インターミディエイトスクール2年間、セカンダリースクール5年間、となっていますが、学校によってはプライマリーからインターミディエイトまで8年間をフルプライマリーとしているところ、またはインターミディエイトからセカンダリーまで7年間としているところもありますし、プライベートスクール(私立学校)ではプライマリーからセカンダリーまでを一貫教育としている学校もあります。​

個人情報含むので有料記事にさせてもらってます↓↓↓




いいなと思ったら応援しよう!

Koie Kutsumi | 海外子育て後の空の巣症候群対策実施中
サポートをご検討してくださっているとしたらとってもありがたいです。でも、どうぞご無理のないように。。。 (ちなみに、記事で有料にしている部分は、個人的な情報がかなり含まれているからです。)