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No Jab, No Job 16 Nov 2021

特定の職種従事者への、ワクチン接種義務が始まった。
未接種者は仕事を失う、No Jab, No Job
反ワクチンではない人たちの多くは、この No Jab, No Job を、当然のことのように受け入れていて、恐ろしい。

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今日はオンライン英語の日。仕事のシフトが入っておらず、参加できた。
しばらくは感染者数の推移に関するニュースクリップがリスニング用の教材によく使われていたけど、最近は、気が滅入るばかりだしみんなうんざり気味なのを察した講師が、このトピックを避けていたようだ。今日は何週間かぶりにまたこのトピックが使われた。
jabの意味がわからないという受講者がいて、講師が説明し始めた。この質問をした受講者(サハイ)は、よく自分の主張はするけど、アクセントもキツく、ときどき質問やディスカッションの内容に対してとんちんかんなことを話し出すので、リスニングはきっと得意ではないのだろうと思う。また、ライティングの文法もかなり支離滅裂な部分が散見されるので、このレベルの英語力なのにこんなに自信満々に堂々と話せるって逆にすごいな、と感心してしまう。
jabの説明にあまり時間を使われたくない、国内のニュースをさほど追跡していない私ですらこの表現はどこででも目にしているし、サハイ以外のほかの誰もこの言葉を知らない受講者はいない。
そこで私は、「no jab, no jobっていうフレーズをよく聞くけど、私は賛同できないし、この言い回しは嫌い」と、それとなく話の方向を反らした。
私はすでに2回接種済みで反ワクチン論者ではないが、このコースの受講生全員も講師もワクチン推進者だしみんな接種済みである。
「どうしてそう考えるのかの理由を説明してみて」と言われたので
「私自身はもうこのロックダウンが始まる前にすでに接種を済ませているし、できれば自分が関わらなければいけない人にはワクチン接種をしていてほしいという気持ちもある。だけどこんな単純明快な覚えやすくキャッチーなフレーズでワクチン接種推進キャンペーンをするのはとても危険なことだと思う。これを支持する人たちは、この簡単なフレーズを当然のように受け入れてこれこそが正義だと言わんばかりに未接種者に対してそれを理由に差別することを正当化しかねない。このようなフレーズは人の行動を、意図された特定の方向に扇動しやすいし、扇動されている側はそれに気が付かない。深く考えもせずにこの単純なフレーズで人を差別しながら正義を主張するような人が増えたら恐ろしいことだから」と答えた。
私のこの発言の真意を汲み取った受講者はトルコからの移民男性のジャック一人だった。これを特に誤解していたのはロシアからの移民シングルマザーのオルガ。さすが社会主義の国をバックグラウンドに持つとこうなのか、というくらい、主張が強い。しかも私のことを反ワクチン論者と勘違いしたのか、感情的に非難するような説教するような口調でエキサイトして論破しようとしてくる。私も負けじと
「私はさっきも言ったけれど、もうとっくにワクチン接種はしてあるし、あなたが言ったようなことは全部わかってる。私はワクチンを打ったほうがいいとか悪いとかそういうことを言ってるんじゃない。ワクチンを打ちたくないという人を差別することを助長するようなこのフレーズでワクチン接種キャンペーンをしていることに反対しているの。」と言うのだけど、彼女は反ワクチン論者を批判することに終止して結局、私の主張の論点は最後まで理解していないようだった。
ジャックは、私の意見に賛成だと言った。彼自身もワクチン接種は済んでいるけど、早い段階で積極的に受けたわけじゃなく、このコースが始まった3週間前に2回目の予約の話をしていたので、2回めを終えたのはまだ最近だ。彼は、理由があって自分の意思でコロナ罹患のリスクもわかったうえで接種しないと決めた人があるならそれは尊重されるべきだし、ワクチン接種の有無で解雇までされるなんてデモクラシーはどこへいったんだ」と言った。
私も「単なる無知によってワクチンのことを変に恐れたりコロナなんて陰謀だとか言っている人にはいろんな情報やデータなどを提示しながら理解できるように説明する必要があると思うけど、いろんな研究や説をわかった上でなお自分の考えや信念としてワクチンを打たないという人に、仕事を取り上げるような方法で無理やり接種させようとするのは正しいことなのかわからないし、マルチカルチャーで人それぞれいろんな考えや意見があるのは当然なのにどうしてこのワクチンのことについてだけは一つの意見だけしか許さないのか、どこか矛盾している」とさらに意見を言った。オルガは結局最後までワクチンを接種しないといけない、反ワクチン者は身勝手で迷惑なだけだという主張を繰り返すだけで、私の主張の論点を理解してはいなかった。
このやりとりを聞いていて、講師は私とジャックの意見に歩み寄りをみせた。前回のコースのときには、彼女もオルガのように反ワクチン論者を無知で悪の権化みたいに言っていたので、これは大きな変化だと思う。
前タームのコースのときは、私もここまで自分の考えを主張できなかったけれど、今日は自分の思ってることをはっきりと表明できて、単語や文はスラスラ出てはこなかったけれど、ちょっとすっきりした。

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