母親から息子への性教育事情②
あかちゃんはどうやってできるのか?
この素朴かつ核心に迫った質問を子どもから受けたとき、親はどう答えたら。。。私の場合をここでお話しすることで、どなたかのヒントになれば、と思います。
ほんの数年前のことですが、今とは社会情勢がかなり違ったので、まずは状況からご説明しますね。
2015年:子どもはキッズ携帯
我が家の場合、今から6年前の長男が小6、二男が小3のときでした。その前の年から日本を離れていて、息子たちはまだ英語力がなく現地校でクラスメイトと言葉のコミュニケーションをとれる状態には程遠く。補習校では日本語が通じるからといっても現地校が終わったあと週に数時間を過ごすだけでクラスメイトとも家が遠かったりなどなかなかそんな話題ができるほど仲良くなるには時間がかかります。
携帯も子ども用のタブレットなども持たせておらず、デジタルデバイスは私のお下がりのノートPCを兄弟で使う程度。主にYoutubeやマインクラフト。その当時はまだ、Youtubeは子どもが見るものという感じで、うちの息子たちはHIKAKINさんやはじめしゃちょーさん他、ゲーム実況のチャンネルを時々見ていました。
ラインやその他SNSも、今ほど若年層には広がっておらず、日本でも子どもが持つ場合の携帯電話はキッズ携帯、という感じでした。
心得5か条
さて、前置きが長くなりましたが、こんな時代背景(たった6年前のことですけど)のなか、母親による息子への性教育、私が気をつけた心得5つ。
その1、真剣に!気まずさから笑ってごまかしてしまいたくなっても、「これは将来に関わる命の授業」と思って真面目にはなすこと。(変にヘラヘラしたり茶化さない)
その2、始める前に子供と約束※をすること。約束できるなら、という条件で始める。
その3、約束が守られなかったときはただちに終わりにする。自分の説明したいことだけをダラダラと続けない。
その4、質問には真摯に答える。ごまかさない。
その5、一般的な事実として話す。
※約束 :親や先生など、子ども自身の身近で知っている人についての個別事例としての質問はしないこと。
私の前口上は---
「人間という生き物のお話をします。家族や知ってる人の名前は出てこないし個人の名前は言いません。具体例や個人的なエピソードのお話しもしません。だからきみたちが知っている誰かについてのことは質問しないことを約束してください。それ以外なら、お母さんが知っていることはどんなことでもちゃんと答えます。もし約束を守れなかったらこのお話しは途中でもやめにするけど、どうしますか。」
この最初の約束がとても大切です。相手はまだ小学生ですから、つい自分のこととしてお父さんやお母さん、身近な先生のことを思い浮かべてしまいがちです。でもそうなると、子どもによっては親や先生など身近な大人に対して嫌悪感や不信感などを感じることがありますし、説明する親側もそういったことを質問されるとオブラートにつつんだりファンタジーに仕立てたく
なってしまい、事実を答えることが難しくなってしまいます。
もちろん、我が家の息子たちはこの約束を快諾し、お母さんによるセックスのお話を目を輝かせながら聞くことになったのです。
これは性教育の方法についてこちらに来ていろいろ調べているとき、親子スペースのカフェにあった小さな冊子に書かれていました(英語です)。著者のお名前も国もはっきりと覚えていないのですが(すみません)、確かアメリカで児童に性についての説明をしている達人と言われている先生の、性教育の極意、みたいなものでした。(noteでこの記事を書くにあたりさんざんあれこれ検索しましたが見当たりませんでした、すみません。見つけたらまたこの記事の続きとしてお知らせします)
実際、私が息子たちに話しをしているなかで、息子がつい「じゃあお父さんは…」と尋ねてこようとしたので、「最初の約束、覚えてる?その質問をするともうお話やめにしないといけないよ?」というと、息子は自分が持ち出した「お父さん・・・」の質問は取り下げたのでした。
いざその時が来た!
この心得を頭の中で繰り返し、息子たちが自然にそんなふうな会話の流れになっているときを逃さず話そう、と決めました。
その時は、現地校のあとの補習校、授業が終わって家へ向かう車の中でやってきました。運転しながら、後部座席に並んで話している兄と弟の会話を、いつものように割り込まないように、でも大事なことは逃さないように聞き耳を立てていたとき。
それまでも母子の会話は、補習校への送迎の車内でするのが一番濃密でしたが、これはある意味理想的な空間、プライバシーも万全、邪魔も入りません。
二人の話しがちょっとエッチな方向に、それからまたキスがどうのこうの、と。。。これはチャンス!
そこで私は運転中にバックミラーでチラチラと二人を見ながら、
「どうしたら赤ちゃんができるのか、教えてあげようか?」
と話しをはじめました。
サポートをご検討してくださっているとしたらとってもありがたいです。でも、どうぞご無理のないように。。。 (ちなみに、記事で有料にしている部分は、個人的な情報がかなり含まれているからです。)