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初めて出会った、日本人のいる家庭①

日本人らしき人!

うちのボーイズが無事、現地校のプライマリー(小学校)に転入学し、1ヶ月と少し経った頃、長男が興奮して、
日本人らしき人が学校に来てた!申し込みしてたみたい、もしかして日本人が入学してくるのかも!
と言って帰ってきました。「日本人」とはっきり言わなかった長男。それまでにも、見た目がアジア人の子を日本人だと思って期待したら違った、ということがあり、アジア人、を身を持って学んだんです。
でも、日本人かもしれないと思った根拠は、申込みをしているときに見せたパスポートが、自分たちのと同じ表紙みたいだったと、というので、これは今回の長男の予想に期待できる、と私も思いました。

こちらの現地校は、新年度が始まるのは1月末~2月はじめにかけて。1年に4学期(タームと呼びます)あって、各タームの間に2週間のお休みがありますが、学年最後のターム4が2月中旬に終わると、夏休みが1ヶ月半ほどあり、年が明けると新学年になります。
入学式はなく、学校によっては歓迎セレモニーがありますが、それは新入学生だけではなく転校生や、先生方ほか職員含めて、新しくその学校の「メンバー」になったすべての人が対象です。
特に新年度の始まるターム1では、転入学の家庭は数日~2・3週間ずれてバラバラと入ってくることがあるようで、このプライマリーでは歓迎セレモニーはターム1の中盤に行われているようでした。そして、児童の保護者も招待されて歓迎される側として子どもや新しく着任した先生たちと一緒にステージ上にあがります。

長男が言っていた、学校に申し込みにきてた日本人らしき人、もうすぐ行われる歓迎セレモニーのときに会えるかな、と私も期待しました。
歓迎セレモニーのときには会えませんでしたが、その後に学校側から新・転入学児童の保護者宛に校長との顔合わせに来ませんかという案内があり、そのときに、こちらにきて初めての日本人ママ友となる彼女と会うことができました。
その場は、校長先生と、集まった数人の保護者(全員女性でした)が自己紹介をして、子どものことや学校に期待することなどを順番に話していき、校長先生が、自分の背景や、この学校で子どもたちをどういうふうに導いていきたいか、などを話し、これからいつでも学校へ子どもたちが授業している様子を見にきていいですよ、と言って解散となりました。

やっぱり日本人だった!

それまでは、学校でなにか説明されたり、わからないことがあったりしても、気軽に質問したり、感想を言い合ったりできるママ友がいなくて不完全燃焼のモヤモヤがどんどん溜まっていきましたが(私たちは日本から来たばかりだったので、学校のことというより生活全般について???ばかりで、この疑問は学校に対するものなのか、移住してきた故のものなのか、すらも自分で気が付かず誰に聞くべきなのかさえわからなかったのです。。。)、今日の顔合わせに来てたあの人!やっぱり日本人だった!と、終わるや否やすぐに駆け寄って話しかけました。

話してみると、わが家は日本から来たばかりだったのですが、そのご家庭は国内の他都市から移ってきた、ということでした。
そのHさん、ワーキングホリデーでこの国にきて、それでこちらで知り合ったKさんと結婚して、ワークビザから永住ビザへと申請してこちらで暮らしていました。一番下のお子さんを出産して、その子が生まれつきの持病があることがわかり、医療の選択肢の最も多いこの都市へと引っ越しをすることに決めた、ということでした。

子どもは3人で、そのご家庭の一番上の女の子がうちの二男と同じ学年で、下の二人はまだ5歳と1歳。お父さんはコリアンの韓日夫妻だけど、家ではほとんど日本語だそう。お父さんは日本語も少しわかるし、お母さんもハングルを少しわかる、お父さんとお母さんの会話は英語と日本語と韓国語が6:3:1くらいで使われていて、お母さんと子どもの会話はほぼ日本語、お父さんと子供の会話は日本語と韓国語が5:5、英語なし。
それでも、長女のLちゃんはこの国で生まれ育っていて、英語に不自由はあまりなさそうでした。そのときまだ8歳ですから、学校でもそこまで高度な語彙が必要な会話をするわけではないので、会話には充分な英語力だったのですが、宿題には手を焼いていたようです。おうちに英語ネイティブの大人がいないので、学齢が低い間は保護者の助けを必要とする宿題が多く、お母さんは大変そうでした。

日本人、だから・・・?

うちのボーイズは二人とも、英語がまったくわからなかったので、現地校ではかなり長い間とてもつらい思いをしながらがんばったと思いますが、そのお母さんには、うちはお父さんが英語ネイティブだからうらやましい、と言われました。ここで、私はちょっと心にひっかかるものがあったのに、このときは、ようやく出会えた日本人ママ!というバイアスで自分の心にスモークをかけていたのでしょう。。。次回へ続きます。

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