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【主夫@ロンドン】恋と子育てに焦りは禁物という話

前提:
・10月から妻のロンドン駐在に息子2人(7歳/4歳)と同行中。
・専業主夫となり3週目。

現在の仮住まいは東京で言うと四谷駅あたりの立地で、地下鉄かバスに15分揺られればロンドンの名所はどこへでも辿り着ける好立地です。四谷駅かはやっぱり分からないけれども。

子供たちはまだ学校に通っておらず、おそらく今月いっぱいはこの環境で毎日秋休み状態を満喫する予定なんですが、これがなかなか大変なんですよね。何しろ子供たち、放っておくとすぐにYoutubeでヒ〇キンやマイクラ関連の動画を見始めて延々止まらなくなってしまうので、父(私)が一生懸命ツアコンとして平日のお出かけやアクティビティを提案しなきゃいけない訳です。

こんな生活も3週目を迎えてちょっとしたネタ切れ状態になっていまして、「ビッグベン」とか「博物館で恐竜の化石!」的な派手で無料の行き先は訪問済みで、なかなか息子たちも乗ってこない状況で、日々頭を悩ませております。

ということで迎えた3週目の月曜日、もともと動物園がロンドンにあるのは知っていたので、ほぼノーリーリサーチの状態でロンドン動物園に向かいまして。そもそも博物館や美術館が無料で入場でき、子供の電車/バス代が無料のロンドンなので、動物園も子供は無料かな~なんて思いながら入場しようとしたところ、ガッツリ一人4000円ほど掛かりまして。思わぬ規模の出費に主夫の膝を震わせながらも「元を取らねば」と気を引き締めて門を潜りました。

入場して小一時間、最初の見所ペンギンビーチを楽しんだ後に陸亀を見たあたりで長男が「疲れたので帰りたい」と言い出しまして。

え、まだ金額で言ったら一人1,200円分くらいしか消化できてないよ?こんなのじゃ帰れないよ?なんて思考に包まれまして。

でもこれ、子供からしたら盛大な「知らんがな」ですよね、と。
入場料が想定より(15倍くらい)高かったというのもこちらの都合ですし。じゃあ俺はどうすればいいのかと点を仰ぎながらベンチで家族3人しばらく休んでおりまして。

親として、子供に世界の広さを見せてあげたいと思う。好奇心を持って、色々な環境に臆せず踏み込んでいける人になってほしいと願うわけですが、どう考えても自分の理想を子供に反映してるだけなんですよね。
自分もかつては引っ込み思案で出不精な子供でした。上司との最後の評価ミーティングでは「お前は本当にチャレンジをしないな」との言葉もいただきました。

人間てすぐには変われない。自分一人では変わろうと思うことも難しい。
だから期待をかけ、焦らずに、きっかけを与え続けることしかできないんだな、と心を新たにした昼下がりでした。
(焦らずに、っていうのが恋に似てるよねって)

「馬を水辺に連れて行けても水を飲ますことはできない」って諺がありますけれど、あれって英国の諺だそうで。今日の動物園には馬はいなかったですが、これを思い出しました。
(”You can teke a horse to the water, but you can’t make him drink.")

もうすぐ息子たちも学校に通い始めて、イギリスにもっと慣れてきたら外に出て遊ぶことにもっと前向きになってくれるかと思う。

その日まで毎日、楽しいことを考えてプレゼンするぜ!
息子たちよ、一緒に大きくなろうな!

以 上

P.S. ベンチでしばらく休んだあと、元気を取り戻した子供たちと残りの動物を楽しく見て回れました!

見物客側に尻を向けてくつろぐゴリラ♀

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