飛び出せ！佐久間探検隊

第二十五回　日本最古のダムを探検！

ドモ。佐久間探検隊の隊長、佐久間ディックです。
皆さんは日本最古のダムを知っているだろうか。

実は大阪狭山市にある溜め池、狭山池なのだ。

「そーいえば狭山池ってちゃんと訪れた事がないなぁ」
そう思った探検隊は狭山池を探検してみる事にした。
スタート地点は南海高野線の大阪狭山市駅。
自動改札機が探検隊を出迎えてくれた。

改札口を出ると、目にするのは踏切。
上下線が完全に分離されてるのが、関西私鉄の流儀。
右折して踏切を渡る。

上り線の駅舎を横目に横断歩道を渡り、左折する。
昼下がりのせいか、行きかう人々はまばら。

広めの歩道を進む。
歩道の脇には花壇があり、文化的な雰囲気が漂う。

道なりに右折する。
安らぎを与えてくれる街路樹だが、結構手入れには手間が掛かるようだ。

清涼な空気を感じながら、歩き進む。
これから暑くなっても、街路樹が木陰を提供してくれるだろう。

そうこうするうち、信号機のある交差点に達する。
交差してるのは、府道198号線。
市役所や大阪狭山市文化会館(SAYAKAホール)が軒を連ねる、
大阪狭山市のメインストリートだ。
探検隊は信号が青になるのを待って、直進した。

交差点を渡り終えると、閑静な住宅街が続く。

歩道の脇に、大きな石碑が。
かつてこの地にあった遊園地、さやま遊園の記念碑である。

石碑にあるさやま遊園の解説文。
平成12年に閉園という事は、西暦2000年。
最近のように思ってたが、もう20年以上経過していた。

石碑の斜め向かいには、水天宮。
水天宮は福岡県久留米市の水天宮(久留米水天宮)が総本宮。
水と子供を守護する神社だ。

歩道の右隣には駐車場。
結構な台数のクルマが停まっている。

探検隊は公園に到達した。
この公園の名は、ズバリ狭山池公園。
昼下がりとあって、人影はまばらである。

狭山池公園の案内板。
狭山池を一周すると、2850メートルになるそうだ。

公園を奥に進むと、スロープと階段が。
その先が遊歩道になるようである。

遊歩道から撮影した、狭山池。
対岸の遊歩道はかなり小さく見えるので、池自体がかなり大きいのだろう。

池の周りを一周してみようと、堤防の遊歩道を歩き始める。
結構近所の人が歩いている。

遊歩道から分かれ、池の外周路へ。
遊歩道とは違って人は少なくなるようだ。

しばらく歩くと、展望台が見えてくる。
休憩所も兼ねているようだ。

坂を上り切った場所にある、展望台への入口。

入口から見える取水口。
頑丈そうなコンクリートで出来たそれは、
溜め池がダム湖と言える存在なのを思い知らせる。

展望台への遊歩道。
所々に出っ張った場所は、展望台になってるのだろう。

展望台から見た狭山池の風景。
満面に湛えた水が、一種の神秘性すら感じさせる。

展望台にある、遊歩道の案内看板。
太陽と絡めた写真を撮影すれば、さぞやインスタ映えするだろう。

展望台を後にして、出発する。
少しだけウッドデッキが続く。

ウッドデッキから見た取水口。
猫さんが傍らで休憩中。

左折すると再び池の外周路と、堤防上の遊歩道に分かれる。
探検隊は外周路を進む事にした。

狭山池公園の案内看板
狭山池は日本最古のダムと言われるが、
いつ建設されたかは今も判明していない。
4世紀から7世紀までのさまざまな説がある。
ただ、「古事記」や「日本書紀」にその名は記載されている。
1988年から大改修工事が行われ、現在の形に整備された。

狭山池には野鳥も多く、楽園となっている。
その種類を表す看板。

実際、探検隊が訪れた日も、アオサギやダイサギがその姿を見せていた、

池の北部を進む。
遊歩道に人は多いが、外周路は人の影もまばらである。

池の北部にある取水塔。
なかなか趣のある建物である。

やがて外周路は、緩やかな左カーブを描く。
少し映り込んでるのは、狭山池土地改良区の建物。

池の方に目をやると、水面上に小さな祠が。

小さな祠なのだが、実は立派な神社である。
その名は龍神社。
祭神は水波能売命、天水分神、国水分神の三柱。
以前は堤防の上にあったが、1858年の改修時に池上に移された。
また、狭山池には龍神伝説があり、
大阪狭山市のマスコットキャラクターであるさやりんは、
その龍神伝説と狭山池の堤防にある桜がモチーフとなっている。

「池の上に神社はあるけど、鳥居はどこにあるのだろう？」
そう疑問に思う方もいらっしゃるだろう。
御安心して下さい。
鳥居はちゃんと堤防の上にあります。

龍神社を出発し、更に外周路を進む。
ここらで全行程の半分ぐらいか。

天気は決して良いとは言えない。
だけどそのお陰で刺すような日差しからは逃れている。

外周路はここらで終わりのようである。
探検隊は右手に見える階段をのぼり、堤防上の遊歩道へ進む事にした。

階段を登った後は、左折した。

堤防の上なので、遊歩道にはさわやかな風が吹く。
後方に見えるネットのある山は、打ちっぱなしゴルフ場のモノ。

遊歩道は池に沿ってるので、結構カーブが多い。

そうこうするうち、池の南端へ。
目の前の道路は府道202号線。
泉北ニュータウンから金剛駅を経て国道170号線を結ぶ、主要道路だ。

遊歩道に沿って西を向くと、様々な建物が見える。
金剛駅前のAEONや、富田林の大平和祈念塔など。

何か遊歩道の端に怪しい物体が。

物体は「緑と平和」というモニュメントのようだ。
だけど説明板がないので、誰がいつ造形したかは不明。
おそらく1988年からの大改修工事の時だとは思うのだけど。

更に遊歩道を進み、北へ進路を変える。
右の建物はトイレ。
遊歩道には何か所かトイレがあり、どれも快適に利用できる。

のんびりとした雰囲気が遊歩道には漂う。
もうすぐゴールの階段だ。

ゴールの階段に到着し、探検は終了した。
撮影しながらだったので、所要時間はかなり掛ってしまった。
探検隊は疲労を感じるとともに、

「真夏にこの企画をやらなくて正解だった！」

と痛感するのであった。
結構な距離なのである。
おそらく途中リタイアという羽目になるであろう。
間違いない。

「日本最古のダムを探検！」

おわり。