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飛び出せ!佐久間探検隊
第七回 日本一短い国道は冗談抜きに短かった!
ドモ。佐久間探検隊の隊長、佐久間ディックです。
今回は日本一短い国道、国道174号線の短さを確かめてみました。
阪神の神戸三宮駅西口がスタートです。
地上へ出てきました。
人もクルマも多いなぁ。
横断歩道を渡ったところにあった看板。
三宮のメインストリート、フラワーロードを南下していきます。
見ろ!ゴミが人のようだ!
それにしてもシャレにならんくらい、人が多いなぁ。
街中で銃を乱射する犯人の気持ちが、なんとなく分かるような気がする。
フラワーロードの看板。
中央区三宮町1、街のど真ん中です。
カメラで撮影するのは恥ずかしいけど、探検にならないので仕方ない。
なんかこの道は彫刻の道と言うらしい。
大阪の御堂筋にも、同じように彫刻があったなぁ。
お役所の考える事って、ドコも同じなんですねぇ。
そうこうするうち、神戸市役所の前へ。
ここらあたりになると、人も減ってくる。
道にはこんな記念碑も。
1909年3月21日に開催された「マラソン大競争」を記念したもの。
スタート地点は湊川埋め立て地、
ゴールは西成大橋(現:淀川大橋)の32キロのコースだった。
参加申込者は480名、うち本線出場は20名の狭き門。
優勝した金子長之助のタイムは、2時間10分54秒だったそうな。
人が少ないのもあって、アートの香りが…
さりげなく風景に溶け込んでいる。
更にはこういう作品も。
現代彫刻は奥が深いなぁ。
アートな空気を感じながら、南へ進んで行く。
案内板。
国道174号線は第3突堤交差点を起点とし、
税関前交差点までのわずか187.1メートル。
正式に誕生したのは、1953年5月18日。
神戸港を起点とし、国道2号線へ至る約940メートルの道としてでした。
転機が訪れたのは、1962年。
国道2号線が三ノ宮駅前を通るルートから、
税関前交差点をを通るルートに変更されました。
つまり本来の終点は、二枚目の写真の交差点付近であったんです。
税関前交差点から先は兵庫県道30号新神戸停車場線、
つまりフラワーロード。
今まで本来の174号線を歩いてた事になります。
現在の国道174号線の終点、税関前交差点。
流石は天下の国道2号線。
ひっきりなしにクルマが通ります。
交通量が多いので、歩道橋で渡ります。
歩道橋を降りた先にある看板。
この先は神戸税関など、近代建築が立ち並ぶ。
税関本庁前交差点。
まるで日活アクション映画のセットみたいだが、
現役の建物である。
しかし今にも若き日の石原裕次郎さんや、
宍戸錠さんが出てきそうな感じ。
交差点を渡った向かいにある、デザイン・クリエイティブセンター神戸。
こちらもなかなか味のある近代建築だ。
神戸税関の前にある、小さな記念碑。
1926年、昭和天皇が即位後初めて神戸の地を行幸なされたのを記念した碑。
明治天皇や大正天皇の行幸記念碑も、全国各地にある。
神戸税関のいくつかある玄関の一つ。
重厚な雰囲気である。
スーツにボルサリーノで記念撮影をしたら、絵になるだろうなぁ。
もちろん白黒写真で。
この道が国道である証、おにぎり看板。
神戸税関の南にある物は、日本一であることが誇らしげだ。
あっという間に起点の第3突堤交差点。
交差点の南は、フェリーターミナル。
ちょうど九州行きが停泊中。
交差点で東を望む。
ポートアイランドへの道路が、方向別に二段重ねになっている。
交差点の北東にある新港貿易会館。
1930年建築。
国の登録有形文化財及び、
神戸市指定景観形成重要建造物に指定されている。
こうして探検隊は逆方向からとはいえ、国道174号線を走破した。
しかしここ周辺は絵になる近代建築が多く、
大都市神戸の底力を探検隊は痛感したのであった。
また少し西へ行けば、
かつて1987年に恒点観測員340号と金城さんが死闘を繰り広げた、
ポートタワーも。
余談はさておき、
探検隊は国道174号線の短さを身をもって確認すると同時に、
観光地としての素晴らしさも再確認するのであった。
「日本一短い国道は冗談抜きに短かった!」
おわり