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飛び出せ!佐久間探検隊

第一回 泉北高速鉄道に幻の駅を見た!


ドモ 佐久間探検隊の隊長、佐久間ディックです。
今回は泉北高速鉄道に存在する、
「幻の駅」
へと行ってきました。


幻の駅があるのは、深井駅と泉ヶ丘駅との間。
探検隊は調査の為、深井駅で下車した。
(地元に帰ってきた訳じゃないよ)

泉北高速鉄道に幻の駅を見た!_001




深井駅の出口西側。
典型的な住宅街である。
写真には写ってないが、
探検隊の隣にはドムドムの単独店舗がある。
寄り道したい気持ちを抑え、探検隊は左へ進んだ。

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泉北1号線の交差点。
高架の道路が出来てから、見通しは悪くなった。
信号待ちの人々を尻目に、探検隊は左折した。

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左折すると、緩やかな上り坂が現れた。
探検隊の冒険心を試しているのか?
足取りも軽く、進んで行った。

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しばらく進むと、
今回の主役、泉北高速鉄道が現れた。
まるで主は自分だと主張するように、
道路の中央へ線路は進む。

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線路の下を潜ると、現れたのは巨大なパチンコ店。
周辺には3+1軒(スロット専門店がある為)存在するが、
1軒を除いた3軒は同じ会社の経営だ。

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パチンコ店を過ぎると、現れたのは郵便局。
深井のある堺市中区の本局だ。
近くには中区役所もあり、
中枢機能が集中していると言えよう。

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郵便局の先には、病院が。
その名も堺平成病院
開院したのは去年の4月1日。

平成に診療したのは最後の1か月間だけ

1か月開院を遅らせて、
「堺令和病院」
にすれば良かったのに。

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病院を過ぎてしばらく進むと、
巨大な建造物が横切っている。
阪和自動車道だ。
かなりの高さの高架である。

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阪和自動車道との交差点。
高架の自動車道路は、まるで世界の屋根のようだ。
青信号の時間は長くないので、
青に変わると躊躇ってる時間はない。

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交差点を渡ると、高架へのアプローチが。
ここを逃すと、
アップダウンの激しい側道をずっと走る羽目になる。

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先を進むと側道の下り坂に、何やら怪しい設備が。
遠くに見えるは泉北ニュータウン。

泉北高速鉄道に幻の駅を見た!_012




探検隊はようやく到達した!
ここが泉北高速鉄道にある幻の駅、

「楢葉駅」だ!

(名称は諸説ありますが、この名で陳情があったそうです)

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かなりしっかりした造りである。
高架の柱は、深井駅附近にも同様の場所が

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何やら謎の空間も。

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現地から東を向いた風景。
かなり建売住宅が広がっている。
不動産業者が大々的に

新駅予定地

と売り込んだ成果だ。
業者に騙された被害者の人達とも言える。

奥の建物はベルランド病院

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田園北交差点で引き返す。

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西側からの全景。
ただいま建設中、と言っても通じそうだ。

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何やら建物が。

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看板を拡大してみる。
どうやらここには地下水道の立坑があるようだ。

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先ほどの謎の空間の反対側。

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どうやら改札など駅の業務用のスペースのようだ。
駅として完成してたら、
ここから利用客が出入りしてたのだろうか?

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駅の西側。
田園風景が広がる。
東側とは対照的。
遠くに見える照明設備は、堺市が建設した野球場のモノである。

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駅が出来なかった原因は、深井駅が出来た為であろう。
深井駅付近だが、道路の西すぐに八田荘団地が。
こんなに近ければねぇ。

「二駅作ればダメだったの?」

という意見には補助金のカラミとか、
市街化調整地域のカラミとか諸説あるけど、
個人的にはカネがなかったのが原因と思う。
府のカネで路線を建設したからだ。

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泉北高速鉄道は南海が路線を建設するはずだった。
しかし当時は重大事故により、南海の台所は火の車。
そこで府は仕方なく第三セクターという理由で、
流通事業が主の大阪府都市開発に建設させた。
その時点で府には予想外の出費である。

とてもニュータウン外に二つも駅を作る余裕は無かった、

というのが真相だと思う。


かくて幻の駅は今もなお幻のまま、
変電所として利用されている。

調査を終えた探検隊には、
真夏のような太陽による疲労が押し寄せていた。

「泉北高速鉄道に幻の駅を見た!」

おわり


※この記事は以前Twitterに於いて連続ツイートとして発表したものに、

修正を加えたものです。





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