#54 現在の不動産の市況感
昨日、ある不動産会社へインタビューへ赴きました。
話の中で、新型コロナウイルスがもたらす不動産市況への影響について話をしていただき、腑に落ちたのでアウトプットして整理していこうと思います。
コロナは関係なく、売買は行われる
コロナ禍の中でも、不動産購入者の購入意欲は低下していません。対面を控える等対応の仕方は様々あると思いますが、この状況下であっても、物件を探す、内見をするという購入の根底にある意欲は下がることはないんですね。
現実、地元の先輩が先日中古マンションを購入していました。
よく、不動産の買い時っていつなの?と聞かれることがありますが、これは【タイミング】しかないと思います。
タイミングを作る要素はいくつかあります。
・買おうと思ったタイミングでちゃんと資金があるか
・ちゃんと住宅ローンを使える状態なのか
・そのうえで目当ての物件があるか
物件が出てきても、資金がないうえ住宅ローンを組めないなら買えないし、資金があって住宅ローンが組めても欲しい物件が無ければ購入できないわけです。
これらが必要な要素なんじゃないかなと思います。
正直、五輪で不動産バブルが起きて、値段が高騰するから買い時じゃない、とかはあまり関係ないと思っています。
いわゆる不動産の評価額が上がる下がるはあるかもしれませんが、実際に売買が行われる実勢価格にはあまり関係ないはずなので、欲しいと思ったタイミングで物件を買う準備ができているか、だけの問題だと思います。
買取会社に物件情報が回ってこない
なぜなら、仲介で物件を売却できてしまうから。
これも色んな要素が絡んでいると思います。
①大手仲介会社が、買取会社に案件を紹介する際に、何社以上に紹介しないといけない、という制約ができた
これは僕が在籍していた時からそうでした。
イヤらしい話、買取会社からキックバック(お小遣い)をもらえないようにしたんだと思います。
毎回同じ買取会社に買ってもらっていては、上司に目をつけられ、なぜいつもこの買取会社なんだ?と問い詰められることになるでしょう。
そうすると、裏でキックバックをもらっていることがバレて、クビになっちゃうとか。
日々、営業ノルマの達成を目指している営業マンの観点で俯瞰すると、
複数の買取会社に紹介をする手間よりも、
自社の一般個人の買主候補に物件を紹介した方が回転率が早いという関係もありそうです。
②売主がかなり強気な値段設定をするため、買取の値段と折り合いがつかない
少し高い金額で市場に出しても買い手がついてしまうため、
よっぽどの理由がない限りは仲介で完結してしまいます。
買取の場合、ざっくりではありますが、500~1,000万の金額ダウンが見込まれるため、急ぎでないのであれば仲介でじっくり売却活動をする、という人が多そうです。
日本全国がこのような状況であっても大きな影響を受けないまさに「不動産」であることを改めて実感しました。
また、リモートワークの推進により、地方のいくつかは特需を受けたこともあるんじゃないでしょうか。
実際に地方の物件を買った人がどれくらいいるのかは知りたいところです。